帯状疱疹の場合、主にどのような治療をしますか?

帯状疱疹の治療では原因となるウイルスを取り除く抗ウイルス薬と、痛みを抑えるための鎮痛剤を使用します。

解説

帯状疱疹の治療では原因となるウイルスを取り除く抗ウイルス薬と、痛みを抑えるための鎮痛剤を使用します。

抗ウイルス薬

  • アメナメビル(アメナリーフ®︎)
  • バラシクロビル(バルトレックス®︎)
  • アシクロビル(ゾビラックス®︎)
  • ファムシクロビル(ファムビル®︎)

などと呼ばれる抗ウイルス薬を使用します。
症状が顔面にも出ていたり全身に広がっていたりするような場合や、がんがある、糖尿病があるなど免疫機能が低下している場合には、入院したうえでアシクロビル(ゾビラックス®︎)を使用した点滴治療をすることがあります。
抗ウイルス薬の塗り薬もありますが、ごく軽症の場合や、すでにウイルスの活性化が抑えられている場合に使われます。

鎮痛薬

  • アセトアミノフェン(カロナール®︎)
  • ロキソプロフェン(ロキソニン®︎)

と言われる痛み止めを使用します。
また、帯状疱疹による痛みが治りきらずに痛みのみが続く帯状疱疹後神経痛になった場合には、上記の痛み止め以外にも、神経の痛み刺激を抑える薬や、感覚神経に直接痛み止めを効かせる神経ブロックと呼ばれる治療が行われることがあります。神経ブロックなどの治療は通常ペインクリニックで行います。

公開日

最終更新日

京都大学医学部附属病院 皮膚科

山村 健太郎 監修

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(参考文献)

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帯状疱疹

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関連するQ&A

「帯状疱疹」とはどのような病気ですか?

「帯状疱疹」とは、水ぼうそうと同じウイルスで起こる皮膚の病気です。

帯状疱疹はうつりますか?

水ぼうそうにかかったことがない・水ぼうそうワクチンを打っていない乳幼児などには感染することがあります。

帯状疱疹になった時にしてはいけないことは何ですか?

患部を冷やさないにようにしましょう。また、水ぶくれは破らないようにしましょう。

がん患者は帯状疱疹になる可能性が高いですか?

がんを含め、過労や免疫機能の低下、手術や放射線照射などが発症の原因として挙げられます。

帯状疱疹の合併症には何がありますか?

帯状疱疹の合併症には帯状疱疹後神経痛や失明、ラムゼイハント症候群などがあります。

帯状疱疹の原因には何がありますか?

帯状疱疹の原因は、水痘・帯状疱疹ウイルスというウイルスです。

帯状疱疹ではどのような症状がありますか?初期症状はありますか?

痛みを伴う赤い発疹や水ぶくれができます。

帯状疱疹が疑われる場合、何科を受診したらよいですか?また、医療機関を受診する目安はありますか?

痛みの伴う赤い発疹や水ぶくれに気がついたら、症状が軽くても早めに皮膚科を受診するようにしましょう。

帯状疱疹を予防する方法はありますか?

疲労やストレスが溜まらないようにすることが重要です。また50歳を過ぎた人を対象に帯状疱疹の予防接種があります。

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