多発性骨髄腫の場合、何科を受診したらよいですか?
血液内科が専門です。ただし症状により整形外科や腎臓内科をまず受診することも多いです。
最終的な診断・治療は血液内科
多発性骨髄腫は血液のがんの一種であるため、専門的な診断や治療を行うのは「血液内科」です。骨髄検査や染色体検査、抗がん剤・分子標的薬による治療、自家造血幹細胞移植、CAR-T細胞療法や二重特異性抗体といった新しい治療の実施も血液内科(血液・腫瘍内科)が担当します。
症状によっては他の診療科を先に受診することも
多発性骨髄腫は、進行するまで自覚症状がほとんどないことも多く、実際には次のような症状をきっかけに、最初から血液内科ではなく他の診療科を受診するケースが少なくありません。
- 骨の痛みや骨折:整形外科
- 腎機能の低下(尿の異常、むくみなど):腎臓内科
- 原因不明の貧血、だるさ、健診での総蛋白高値など:一般内科(かかりつけ医)
これらの診療科で行った血液検査や画像検査で「M蛋白」と呼ばれる異常なタンパク質や骨の破壊像などが見つかり、多発性骨髄腫が疑われると、確定診断と治療のために血液内科へ紹介されるという流れが一般的です。
まずはかかりつけ医への相談でも大丈夫
どの診療科を受診すればよいか迷う場合は、まずは近くの内科(かかりつけ医)を受診し、必要な血液検査を受けたうえで、専門的な検査が必要と判断されれば血液内科を紹介してもらう、という進め方でも問題ありません。骨の痛みや貧血症状、体のだるさなど、気になる症状が続く場合は、早めに医療機関に相談することをおすすめします。
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(参考文献)
尾崎修治. 「多発性骨髄腫の症候と診断アプローチの基本」 日本内科学会誌 112:1188〜1194, 2023.
角南一貴.「多発性骨髄腫」Pharma Medica 42(2):115-121, 2025
石田 禎夫.「多発性骨髄腫の最新情報」 日本内科学会誌 114:473〜478, 2025.
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編集・監修基準について
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東京慈恵会医科大学 総合医科学研究センター 悪性腫瘍治療研究部 腫瘍 血液内科
村橋 睦了 監修
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