SAPHO症候群の原因や考えられる症状には何がありますか?
原因は不明です。関節(特に前胸部)の痛みや腫れ、掌蹠膿疱症などがみられます。
原因に関してはほとんど解明されていません。しかし、主に皮膚の病気である掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)や歯の感染の合併が多いため、何らかの関連が考えられています。
SAPHO症候群の症状は主に骨・関節症状と皮膚症状に分けられ、骨・関節に症状が出ると、その部位に痛み・熱・腫れを感じる事が多いです。皮膚に症状が出ると、見た目の変化とともに、かゆみや痛みを感じる事もあります。
骨関節症状
- 胸鎖関節炎(鎖骨の付け根部分)
- 椎体炎(背骨)
- 仙腸関節炎(腰〜おしりの辺り)
- 肩・膝・足・手指関節などの関節炎
- 骨過形成(前胸部の骨が大きく腫れる)
- 骨髄炎(下顎などの痛み)
など
皮膚症状
- 掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)
- ざ瘡
- 乾癬
など
公開日:
最終更新日:
亀田総合病院 アレルギー・膠原病内科
小田 修宏 監修
(参考文献)
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SAPHO症候群
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「SAPHO症候群」とはどのような病気ですか?
皮膚・骨・関節にさまざまな症状がでる病気です。滑膜炎(S)、湿疹(ざ瘡)(A)、膿疱(P)、骨過形成症(H)、骨髄炎(O)の頭文字から命名されました。
SAPHO症候群には初期症状はありますか?
初期には骨・関節の症状と皮膚症状のどちらか一方がみられることが多いです。
SAPHO症候群の場合、主にどのような治療をしますか?
痛み止めやステロイド、抗リウマチ薬、ビスホスフォネートなどの薬を使用します。
SAPHO症候群が疑われる場合、何科を受診したらよいですか?また、病院を受診する目安はありますか?
症状がある場合は内科・整形外科・皮膚科などを受診しましょう。
SAPHO症候群のセルフチェックはできますか?
解説欄のチェック項目をご確認いただくか、症状検索エンジン「ユビー」で質問に答えるだけでセルフチェックもできます。
SAPHO症候群は難病ですか?
国の指定難病ではありません。
SAPHO症候群は鎖骨に関係しますか?
関節や骨の炎症は鎖骨や胸骨、肋骨を中心に起こるため、鎖骨周辺の痛みがみられることが多いです。
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