重症筋無力症の軽度の症状を教えてください。
重症筋無力症の軽度の症状には、眼瞼下垂や複視、易疲労感があります。
重症筋無力症の軽症例には、目の症状が出やすいため、眼瞼下垂・複視という症状が出ます。
眼瞼下垂は瞼を上げる筋力が低下し、瞼が下がって目が開けにくくなるものです、
また、複視は、目を動かす筋力が低下するため、目を動かす際に動かしにくくなり、目の動く位置に左右差が出るため、物が二重に見えます。
さらに、全身の筋肉がすぐに疲れてしまう易疲労感という特徴が軽症例ではあります。
例えば、少し動いただけで筋肉が疲れて力が入らなくなりますが、休むと回復します。ただし、また動かすと再び疲れやすくなります。
これは、目の症状だけではなく、顔・首・手足・喉の筋肉、呼吸の時に使う筋肉も弱くなることがあります。
これらの症状は日内変動があり、朝は軽く、夕方になると悪化することが多いです。
軽症例では、筋力低下も軽く、筋力は休むと回復しやすいですが、中等症や重症例になると日内変動がなくなり、常に筋力低下があり、より重い症状となります。
東京頭痛クリニック 脳神経内科
越智 佳奈 監修
(参考文献)
日本神経学会. 重症筋無力症/ランバート・イートン筋無重力症候群診療ガイドライン2022. 南江堂. 2022
石垣 景子. 重症筋無力症—ガイドライン診療のピットフォール—. 脳と発達. 2017, 49, 87-93.
難病情報センター.“重症筋無力症(指定難病11)”.難病情報センター.https://www.nanbyou.or.jp/entry/120,(参照 2025-01-16).
厚生労働省.“11 重症筋無力症”..https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-10900000-Kenkoukyoku/0000089912.pdf,(参照 2025-01-16).
こちらは送信専用のフォームです。氏名やご自身の病気の詳細などの個人情報は入れないでください。
この記事をシェアする
治療が必要な患者様へのお願い
重症筋無力症
の方は説明を必ずお読みください
こちらのQRコードを
スマーフォンのカメラで読み取ってください
QRコードを読み取るだけ 非接触で安心
一問一答なので 読むのが簡単
どんな治療をするべきか 納得して取り組める
ユビー病気のQ&Aとは?
現役の医師が、患者さんの気になることや治療方法について解説しています。ご自身だけでは対処することがむずかしい具体的な対応方法や知識などを知ることができます。
病気・症状から探す医師・医療機関の方はコチラ