「ペルテス病」とはどのような病気ですか?
ペルテス病は、太ももの付け根にある大腿骨頭という部位に壊死を起こす病気です。長期間治療が必要となる場合があります。
ペルテス病は、太ももの骨(大腿骨)の付け根にある大腿骨頭に、部分的な壊死(えし:生体内の細胞や組織が死んでしまうこと)を起こしてしまう病気です。
原因ははっきりとは分かっていませんが、大腿骨頭への血液の流れが不十分になることで壊死が起こると考えられています。5~7歳の男の子に多く、特に活発で元気な子に起こりやすい病気です。
壊死を起こした骨の周りに、最初は炎症を起こします。このため、痛みや股関節の動かしにくさが生じます。その後は、壊死の程度によっては大腿骨頭がとても脆くなってしまい、潰れて変形が進むことがあります。
一度変形してしまうと、自然に形がもとに戻ることはありません。脚が短くなって歩き方が不安定になる場合や、大人になったときに、若いうちに変形性股関節症(股関節の軟骨がすり減ってしまい痛みが強くなる病気)になる場合があります。このため、なるべく変形をつくらないことが、ペルテス病の治療において大事な点となります。
ペルテス病が始まってから骨が変形しない位に修復が進むまでに、3~5年かかるとされるため、長い時間をかけて気を付けていく必要があります。一般的に治療法には、装具療法や手術療法がありますが、年齢や壊死の範囲によって変わります。経過観察といって、治療行為が必要にならない場合もあります。
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最終更新日:
山田記念病院 整形外科 整形外科部長
濱畑 智弘 監修
(参考文献)
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