顎下腺腫瘍を放置するとどうなりますか?
良性腫瘍であっても放置するとがん化することもあります。
顎下腺の良性腫瘍や悪性腫瘍を放置すると以下のような状況になることがあります。
良性腫瘍の場合
悪性化
顎下腺の良性腫瘍の中で一番多いのは多形腺腫です。多形腺腫は15~20年の長期にわたって放置すると5~10%の確率で悪性化します。
悪性腫瘍の場合
周囲の組織への影響
腫瘍が大きくなると、周囲の組織を圧迫浸潤し、痛みや機能障害を引き起こす可能性があります。神経の障害を起こすと、口元や舌の動きが悪くなることがあります。
治療の複雑化
腫瘍が大きくなり周囲の組織をまきこむと、手術で切除する範囲が広がり、より侵襲的な治療が必要となる可能性があります。また肺などの遠隔臓器に転移すると根治を目指した治療が難しくなることもあります。
公開日:
最終更新日:
真生会富山病院 耳鼻咽喉科
阿河 光治 監修
(参考文献)
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