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大動脈瘤の治療を開始してから治るまでの流れを教えてください。
おだかクリニック 循環器内科 副院長
小鷹 悠二 監修
大動脈瘤の大きさに応じて、内科的治療や手術を行います。手術を行った後は、リハビリなどを経て日常生活に復帰できますが、内科的治療の継続が必要です。
解説
大動脈瘤が小さいうちは、血圧や脂質、血糖の管理や禁煙などの生活改善といった、厳重な内科的治療が行われます。
一方、大動脈瘤が大きかったり、大きくなるスピードが速かったりする場合には、大動脈瘤を切り取って人工血管と置き換えたり、ステントグラフトという人工の血管で補強する手術が行われます。
手術後はリハビリなどを経て日常生活に復帰することができますが、引き続き血圧や脂質、血糖などのリスク要因の厳重な管理が重要となります。降圧剤などを長期間継続して用いていく必要のある場合が多いです。
(参考文献)
ほかの大動脈瘤の質問
大動脈瘤とはどのような病気ですか?
大動脈という太い血管がこぶのように膨らんでしまった状態です。
大動脈瘤になってしまう原因は何ですか?
原因としては動脈硬化が最も多いです。動脈硬化のリスクは主に喫煙歴や高血圧、肥満などによって高まります。
大動脈瘤を放置するとどうなりますか?
こぶが破裂し、場合によっては出血により亡くなる可能性もあります。
大動脈瘤ではどのような症状が見られますか?
無症状の場合が多いですが、こぶの位置によって胸や背中が痛んだり、息がしづらくなったりすることもあります。
大動脈瘤と症状が似ている他の病気はありますか?
心筋梗塞や大動脈解離などの血管疾患、肺や消化管の疾患でも、大動脈瘤と同様の胸やお腹の強い痛みを生じることがあります。
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