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精巣捻転を自力で治すことはできますか?
東京大学大学院医学系研究科 泌尿器外科学 泌尿器科
秋元 隆宏 監修
自力で治すことは基本的には難しく、治っても高い確率で再発します。
精巣捻転は基本的に外側から内側に向って捻れることが多いです。手術ができない状況では、痛みなどの症状を改善するために専門医が用手的整復(手を使って臓器などを正しい位置に戻すこと)を試みることはあります。ただ、実際に精巣捻転があるか、どのような方向や角度に回転しているのか(例えば1回転なのか1回転半なのかなど)といったことは手術でしか確認できず、また精巣が壊死していないかどうかも直接観察しないと判断できません。
さらに、実際に精巣捻転があった場合、不妊症のリスクもあり、固定術を行わないと再発することもあるため、早めの手術が必要となります。
以上のことから、精巣捻転を自力で治そうとすることは推奨されません。痛い場合は遠慮せず早めに医療機関を受診しましょう。
睾丸の急な痛みと吐き気、精巣捻転の可能性はありますか?
30分前から急に睾丸が痛くなり、少し吐き気もあります。本当に精巣捻転かどうか心配です。どうすれば良いでしょうか?
20代 / 男性
ご不安な中、ご相談いただきまして、ありがとうございます。
精巣捻転について
一般的に、若年男性で睾丸の急な痛みと吐き気がある場合、精巣捻転の可能性があります。精巣捻転は、精巣がねじれて血流が遮断される状態で、早急な治療が必要です。
以下の状況に該当する場合は、すぐに救急対応のできる医療機関を受診してください。
- 睾丸の急な痛みがある
- 痛みが片側に集中している
- 吐き気や嘔吐がある
- 睾丸が腫れている、または色が変わっている
これらの症状は、精巣捻転の可能性が高く、早急な治療が必要です。時間が経つほど、精巣の血流が遮断されるリスクが高まり、精巣の機能が失われる可能性があります。
精巣捻転以外の可能性について
睾丸の痛みは他の原因でも起こることがあります。例えば、精巣上体炎や鼠径ヘルニアなども考えられますが、これらは精巣捻転ほど緊急性は高くありません。しかし、自己判断は危険ですので、必ず医療機関で診察を受けてください。
まとめ
一般的にあなたの症状からは、精巣捻転である可能性があります。早急に泌尿器科のある総合病院の救急外来を受診をお勧めします。お近くの泌尿器科は、こちらから検索できますのでご活用ください。
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