トイレで迷走神経反射が起こってしまう原因は何ですか?
排せつ時には血圧が下がりやすい状態になっているのに加え、副交感神経である迷走神経が活発になり、血圧と脈拍が下がることが原因です。
排尿時、排便時は副交感神経が活発(身体が休息状態)となります。迷走神経は副交感神経のひとつですので、排尿、排便時に刺激されて急に活発になることがあり、反射で血圧や脈拍が下がってしまいます。
排尿時の迷走神経反射とは、膀胱の神経を介した反射であり、排尿に伴って膀胱が縮むことで起こります。
夜間〜朝方(特に飲酒後)に起こりやすいですが、これは、アルコールや長時間寝ていることによって血管が開いて血圧が下がりやすくなっているためです。また、排尿に伴う身体の水分減少も血圧が下がりやすい一因になります。男性に多く、若い方でも起こすことがあります。
排便時の迷走神経反射とは、腸の神経を介した反射で、排便の時に腸が強く動くことにより引き起こされます。また、いきむ動作や腹痛を我慢することも迷走神経を刺激しやすく、血圧が下がりやすくなります。排尿時に比べると高齢者で起こりやすいです。
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最終更新日:
おだかクリニック 循環器内科 副院長
小鷹 悠二 監修
(参考文献)
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