トイレで迷走神経反射が起こってしまう原因は何ですか?
排せつ時には血圧が下がりやすい状態になっているのに加え、副交感神経である迷走神経が活発になり、血圧と脈拍が下がることが原因です。
排尿時、排便時は副交感神経が活発(身体が休息状態)となります。迷走神経は副交感神経のひとつですので、排尿、排便時に刺激されて急に活発になることがあり、反射で血圧や脈拍が下がってしまいます。
排尿時の迷走神経反射とは、膀胱の神経を介した反射であり、排尿に伴って膀胱が縮むことで起こります。
夜間〜朝方(特に飲酒後)に起こりやすいですが、これは、アルコールや長時間寝ていることによって血管が開いて血圧が下がりやすくなっているためです。また、排尿に伴う身体の水分減少も血圧が下がりやすい一因になります。男性に多く、若い方でも起こすことがあります。
排便時の迷走神経反射とは、腸の神経を介した反射で、排便の時に腸が強く動くことにより引き起こされます。また、いきむ動作や腹痛を我慢することも迷走神経を刺激しやすく、血圧が下がりやすくなります。排尿時に比べると高齢者で起こりやすいです。
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最終更新日:
おだかクリニック 循環器内科 副院長
小鷹 悠二 監修
(参考文献)
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迷走神経反射とはどのような病気ですか?
神経の反射により血圧の低下や心拍数の減少が生じる病気です。失神の原因として最もよく見られます。
迷走神経反射の原因や考えられる症状には何がありますか?
長時間立ったまま・座ったままでいること痛み、恐怖、ストレス、疲労などで、副交感神経が優位になることで起こります。
迷走神経反射には初期症状はありますか?
気分の悪さや、発汗、冷や汗、視野異常、音の聞こえにくさ、脱力感などが起こり、最終的に失神に至ります。
迷走神経反射で医療機関を受診する目安はありますか?
迷走神経反射自体に大きな問題はありませんが、繰り返す場合は病気が隠れていることもありますので、受診をしましょう。
迷走神経反射の場合、何科を受診したらよいですか?
かかりつけ医に相談するか、循環器内科の受診を検討しましょう。
迷走神経反射になりやすい人はいますか?
寝不足や疲れがたまっている人、緊張しやすい人にみられやすいです。
迷走神経反射で、腹痛を感じることはありますか?
腹痛も迷走神経反射に伴って生じることがあります。
迷走神経反射をセルフチェックする方法はありますか?
迷走神経反射のよくある症状が見られるなら、可能性は高いです。
採血の際に血管迷走神経反射で倒れることが恥ずかしいのですが、対処法はありますか?
睡眠を十分に取り、リラックスした状態で採血をすることが重要です。飲酒や脱水も避けるようにしましょう。
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