脊髄腫瘍の余命はどのくらいですか?

一概には言えませんが、一般に良性か悪性かで余命は異なります。脊髄腫瘍の約70%は良性腫瘍です。

解説

脊髄腫瘍の余命については、一概には言えません。
脊髄腫瘍にはさまざまな種類があり、それぞれの腫瘍の性質(良性か悪性か)、大きさ、位置、成長の速さ、患者さんの年齢や全体的な健康状態など、多くの要因によって予後(病気や治療の経過・結末についての見通し)が大きく異なります。
一般に良性の脊髄腫瘍の場合、適切な治療を受けることで、長期間にわたって生存することが可能です。手術によって完全に腫瘍を取り除くことができれば、再発のリスクを減らし、機能の回復も期待できます。
一方、悪性の脊髄腫瘍の場合、予後は一般的に良性の腫瘍よりも不良です。それでも悪性脊髄腫瘍の余命は数ヶ月から数年と幅があり、患者さんの状況によって異なります。ここで、寿命が短くなる場合と寿命が長くなる場合では、以下のような要因が考えられます。

寿命が短くなる場合

  • 手術適応がない(とくに浸潤している腫瘍
  • 進行の早いタイプの腫瘍
  • 全身状態が悪い場合
  • この病気が原発ではなく他の臓器から転移した場合

寿命が長くなる場合

  • 進行が遅い腫瘍
  • 手術で腫瘍を取り切ることができた場合
  • 放射線治療や化学治療も合わせ、治療が成功した場合

公開日

最終更新日

山田記念病院 整形外科 整形外科部長

濱畑 智弘 監修

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(参考文献)

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関連するQ&A

「脊髄腫瘍」とはどのような病気ですか?

脊髄腫瘍とは、脊髄と呼ばれる脳から腰へつながる太い神経の束のまわりにできた腫瘍のことで、比較的まれな病気です。

脊髄腫瘍の原因は何がありますか?

脊髄腫瘍の多くで原因ははっきりとは分かっていません。

脊髄腫瘍ではどのような症状がありますか?

首、腰など背骨のまわりの痛みや、手足の痛みやしびれ、動かしにくさといった症状があります。

脊髄腫瘍には初期症状はありますか?

患者さんの多くは背中や腰の痛みと、足のしびれを感じることが多いです。

脊髄腫瘍の場合、主にどのような治療をしますか?

手術による腫瘍の摘出や、放射線治療、化学療法を行います。腫瘍の大きさや場所によって治療を選択します。

脊髄腫瘍が疑われる場合、何科を受診したらよいですか?また、病院を受診する目安はありますか?

続く首腰の痛み、手足のしびれがあれば整形外科や脳外科を受診しましょう。専門治療は脊椎外科で行います。

脊髄腫瘍のセルフチェックはできますか?

解説欄のチェック項目をご確認いただくか、症状検索エンジン「ユビー」で質問に答えるだけでセルフチェックもできます。

脊髄腫瘍になると歩けなくなりますか?

腫瘍で神経が広範囲に圧迫されると歩けなくなる場合があります。

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