腸チフスの場合、主にどのような治療をしますか?

主に、抗菌薬で治療を行います。

解説

腸チフスはチフス菌(Salmonella Typhi)という細菌によって引き起こされるため、治療には主に抗菌薬が用いられます。一般的には点滴での抗菌薬投与を2週間程度行います。
治療にあたっては、血液培養(患者さんの血液から細菌を培養する検査)が非常に重要です。血液培養の役割は以下のとおりです。

  • 感染している細菌の種類を確認する
  • 細菌に対してどの抗菌薬が効果を持つかを確認する

近年では薬剤耐性菌(抗菌薬が効かないように変化した細菌)もいるため、同じチフス菌でも効果のある抗菌薬が異なる場合があり、血液培養検査は重要です。

また、治療が完了しても、細菌が体内の細胞に潜んでいる場合があり、一定の頻度で再発することがあります。再発した場合には、再び抗菌薬の使用が必要になることがあります。

公開日

最終更新日

医療法人財団コンフォート コンフォート豊平クリニック 内科 消化器科

石川 翔理 監修

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関連するQ&A

腸チフスはどのようにして感染しますか?

チフス菌に汚染された食べ物や水を摂取することによって感染します。

腸チフスを予防するワクチンはありますか?

ワクチンによって腸チフスのリスクを軽減することができます。腸チフスの流行している地域を訪れる際には、ワクチン接種をおすすめします。

腸チフスの致死率はどのくらいですか?

治療を受けなかった場合の致死率は10〜30%ですが、適切な治療により1%以下にまで下がります。

腸チフスのセルフチェックはできますか?

セルフチェックは難しい病気と言えます。詳しくは解説欄のチェック項目をご確認ください。

腸チフスが疑われる場合、何科を受診したらよいですか?また、病院を受診する目安はありますか?

海外からの帰国後に、食欲不振、倦怠感、発熱などがみられた場合は、内科や消化器内科を受診しましょう。

腸チフスには初期症状はありますか?

感染後10〜14日間の潜伏期間の後に、倦怠感や発熱、咽頭痛が起こります。

腸チフスの原因や考えられる症状には何がありますか?

チフス菌に感染することで起こり、発熱や倦怠感、食欲不振の症状があらわれます。

「腸チフス」とはどのような病気ですか?

南アジアや東南アジアに多い腸管の細菌感染症で、発熱や倦怠感の症状があらわれる病気です。

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