術後イレウスの予防方法を教えてください。
早期の食事再開、離床などがあります。
術後イレウスの予防方法としては、術後早期の食事再開、離床などがあります。
術後イレウスとは、手術の直後に腸の動きが一時的に悪くなり、腸の中身が進んでいかなくなる状態です。これは手術による体への負担に対する腸の一時的な反応に近く、数日様子を見ていれば徐々に改善する場合がほとんどです。
予防方法は、手術のあと、早期に食事、飲水を再開したり、離床を促すことが挙げられます。食事や水分が胃腸に入ることで腸の動きが促進されますし、歩いたり身体を動かすことも同様です。
一方で、あまりに多量の食事をいきなり始めると嘔吐の原因にもなるため、症状を見ながら少しずつ始めていきます。手術の規模や対象となる臓器によっても考え方は変わってくるため、食事や離床の時期は患者さんごとに異なります。
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(参考文献)
Venara A et al. Postoperative ileus: Pathophysiology, incidence, and prevention. Journal of Visceral Surgery. 2016, 153, 439-446.
Tokita Y et al. The Pharmacological Effects of Daikenchuto, a Traditional Herbal Medicine, on Delayed Gastrointestinal Transit in Rat Postoperative Ileu. Journal of Pharmacological Sciences. 2007, 104, 303–310.
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医療法人財団コンフォート コンフォート豊平クリニック 内科 消化器科
石川 翔理 監修
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