心室頻拍と心室細動の違いは何ですか?
心室頻拍は心室の異常によって頻脈と血流障害が生じます。心室細動は心臓が痙攣を起こしている状態であり、心停止状態とみなされます。
どちらも危険な不整脈ですが、心室頻拍は頻脈(正常より脈が速くなる不整脈)の状態であるのに対して、心室細動はすでに心停止状態です。
心室頻拍
心室から出る異常な電気刺激のために脈が速くなっている状態です。短時間の場合の自覚症状としては動悸が多いです。長引くと失神や突然死につながることもあり、緊急の処置が必要です。
心室頻拍では血圧が低くなることが多いですが、脈が触れないほどになった場合には心停止状態とみなされます(無脈性心室頻拍)。
心室細動
心臓の筋肉が痙攣したように細かく動いているだけの状態で、心停止状態とみなされます。出現後数秒で脳や全身への血液の流れが遮断される極めて危険な状態であり、緊急で心肺蘇生処置を行う必要があります。
どちらも危険な不整脈ですが、心室細動は心停止の状態であり、心室頻拍は持続すると心室細動などに移行する可能性のある危険な状態です。
おだかクリニック 循環器内科 副院長
小鷹 悠二 監修
(参考文献)
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