具体的にはどのような病気が溶連菌感染症に該当しますか?
猩紅熱やとびひ(伝染性膿痂疹)、丹毒、劇症型溶連菌感染症などが溶連菌感染症に該当します。
溶連菌感染症とは、A群溶血性連鎖球菌という細菌の感染が原因で起こる病気をまとめて指す呼称です。具体的には、以下のようなものが溶連菌感染症に該当します。
- 喉の痛みや腫れが見られる「急性咽頭炎」や「扁桃炎」
- 皮膚に細菌が感染して赤く腫れて痛む「とびひ」や「丹毒」
- 扁桃の周囲に膿瘍(細菌の溜まり場)ができてしまう「扁桃周囲膿瘍」
- 細菌が出す毒素によって、全身の赤い発疹、喉の痛みや発熱を引き起こす「猩紅熱」
- 突発的に発症し、全身の臓器の症状を引き起こす「劇症型溶連菌感染症」
その他、稀ではありますが、急激に全身の状態が悪くなり、嘔吐、下痢、錯乱、筋肉痛、腹痛、血圧の低下、筋肉痛などをきたす「毒素性ショック症候群」という病気を引き起こすことがあります。また、感染後しばらくしてから、溶連菌に対する免疫反応を原因とする「急性リウマチ熱」「急性糸球体腎炎」などの病気になることがあります。
公開日:
最終更新日:
神奈川県立こども医療センター 小児科
西條 晴貴 監修
(参考文献)
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