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精巣捻転

公開日

最終更新日

精巣捻転の場合、主にどのような治療をしますか?

自治医科大学 泌尿器科

秋元 隆宏 監修

基本的には捻れを解除する手術を行います。手術時の精巣の状態を見て、精巣を温存するか判断します。

解説

精巣捻転の治療は基本的に手術によりますが、いくつかの条件が重なる時は、用手的整復(手を使って臓器などを正しい位置に戻すこと)を試みることがあります。

用手的整復

基本的に精巣は外側から内側に向って回転することが多いため、逆方向に戻すように担当医が手で整復を試みることがあります。整復が成功すると痛みなどの症状が改善し、精巣を温存できる可能性が高まります。血流の回復は症状の変化とエコー検査等で確認することができます。
ただし、捻れている精巣は触れられただけでかなり痛むことが多く、整復自体も強い痛みを伴います。そのため用手的整復は、それらの痛みに耐えることができ、陰嚢や精巣のむくみなども軽度で、すぐに手術できない状況の際に試みられます。整復できない場合は早急に手術する必要がありますし、整復できたとしても手術によって精巣を固定しないと再発すると考えられるため、用手的整復のみでは完全な治療はできません。

手術

精巣捻転の主な治療法は手術になります。麻酔を行った上で、まず試験切開を行って精巣捻転があるか直接確認し、捻れがあれば解除します。発症してから6〜12時間以内の手術が推奨されていますが、360°以上ねじれてしまっているなど、捻れの具合によってはその時間内でも血流が改善しないことがあります。
その後、精巣の状態を見て精巣固定術または精巣摘除術を行います。また、精巣捻転を発症した方は反対側の精巣も捻転する可能性が高いため、基本的には反対側の精巣固定術も実施します。
試験切開を行って精巣捻転が見られなかった場合は、術中エコー検査なども用いて状態を確認し、精巣固定術等を行うかどいうか検討します。

精巣固定術

精巣の捻れを解消して精巣の血流が改善した場合、精巣の表面と陰嚢の内側を縫合して固定させます。精巣固定術を施行すると、再度捻転するリスクはかなり減りますが、捻転解除までの時間や捻転の程度によっては精巣の萎縮が起こって不妊症になるリスクがあります。

精巣摘除術

精巣の捩れを解消しても精巣の血流の改善が認められない場合、精巣がほとんど壊死しているため、摘除します。

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