精巣捻転の原因には何がありますか?
身体の成長のほか、停留精巣、外傷、寒さや冷えによる刺激等によって、精巣等が回転しやすくなります。
原因としては以下のようなことが報告されています。
身体の成長による精巣周囲の変化
思春期のホルモンバランスの変化によって、精巣は5〜6倍にまで大きくなり、周囲の構造も変化します。構造が劇的に変化する過程で、動きやすくなる部位が生じて捻れることがあります。
停留精巣
停留精巣とは、精巣が陰嚢まで十分に下降しきらず、腹腔内や足の付け根など途中で止まってしまう先天的な異常です。
精巣は、胎児の間はお腹の中にありますが、産まれる直前に陰嚢の方に移動します。そして通常であれば生後3ヶ月以内に、血管や精管などが入った筒状の器官(精索)によって吊り下げられた状態で陰嚢内に固定されます。
陰嚢内にうまく固定されていない精巣は動きやすく、精巣捻転を合併しやすいことが報告されています。
外傷
陰嚢の外傷によって精巣が動きやすくなる場合があります。実際に陰嚢から他の場所に動いてしまう「精巣脱出症」を生じ、精巣捻転を合併することもあります。
寒さや冷えによる刺激
寒さや冷えが刺激となることで、精巣を持ち上げる精巣挙筋や、精巣を覆う精巣白膜、陰嚢の皮下組織の肉様膜が収縮し、精巣が捻れやすくなるという報告があります。
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最終更新日:
東京大学大学院医学系研究科 泌尿器外科学 泌尿器科
秋元 隆宏 監修
(参考文献)
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