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「O脚」とはどのような状態ですか?
山田記念病院 整形外科 整形外科部長
濱畑 智弘 監修
左右の内くるぶしを揃えて立った時に、膝の内側が付かずに間が開いてしまう状態です。見た目から「O脚」と呼ばれます。
解説
左右の内くるぶしを揃えて立った時に、膝の内側がつかずに間が開いてしまう状態を、その見た目から「O脚」と言います。O脚は必ずしも病気とは限りません。
正常な成長に伴うO脚
2歳くらいまでは、3〜4cmほど膝の間が開くくらいの軽度のO脚は、正常な成長のうちです。正常な成長によるO脚は左右対称であり、痛みや膝の機能の異常は生じません。
その後、2〜7歳くらいまではX脚となりますが、これも正常な成長のうちです。その後は、大人と同様なまっすぐな脚へと変化していきます。X脚は、左右の膝の内側を合わせて立った時に、くるぶしが付かずに間が開いてしまう状態です。
病気が原因のO脚
よく歩くようになる3歳以降では、病気が原因でO脚となる場合があります。具体的な原因としては、脚の骨の正常な発育が妨げられる病気や、骨折などの怪我による変形が進んでしまうことが挙げられます。正常な成長に伴うO脚と違い、歩く時に痛みがある、片脚だけ変形が強いといった症状が見られることが多いです。
また、成人した後に徐々にO脚が進んでいる場合、膝の軟骨のすり減りが原因で脚の形が変形している可能性があります。どなたにでも生じうる加齢による変化の1つですが、つらい痛みや歩行のしづらさがある場合には治療が必要となります。
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(参考文献)
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治らないO脚はありますか?
子供のO脚は自然な成長や治療によって治ることが多いです。大人の場合、変形した脚を元の形に戻すことはできないため、症状によっては手術が必要です。
O脚には初期症状はありますか?
初期には見た目の変化しか見られないことも多いです。くるぶしを揃えて立たないとわからないほど軽度の変形の場合もあります。
O脚の場合、主にどのような治療をしますか?
子供の成長に伴うO脚は、自然に改善されるため治療は特に必要ありません。病的なO脚では、装具や薬を用いた治療や手術を症状に応じて行います。
O脚の原因や考えられる病気には何がありますか?
2歳くらいまでは正常な成長に伴って軽度のO脚が見られます。大人では加齢により膝の軟骨がすり減ることなどが原因となります。病的なO脚では、バランスの悪い歩行や歩行時の痛みが症状として見られます。
自分でできるO脚の予防はありますか?
大人のO脚の原因である変形性膝関節症は、食事や運動習慣を気をつけることが予防につながります。
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