O脚

左右の内くるぶしを揃えて立った時に、膝の内側が付かずに間が開いてしまう状態です。見た目から「O脚」と呼ばれます。

子供ではくる病やブロント病、骨折をはじめとする怪我などが、大人では変形性膝関節症などが考えられます。

2歳くらいまでは正常な成長に伴って軽度のO脚が見られます。大人では加齢により膝の軟骨がすり減ることなどが原因となります。病的なO脚では、バランスの悪い歩行や歩行時の痛みが症状として見られます。

初期には見た目の変化しか見られないことも多いです。くるぶしを揃えて立たないとわからないほど軽度の変形の場合もあります。

子供のO脚は自然な成長や治療によって治ることが多いです。大人の場合、変形した脚を元の形に戻すことはできないため、症状によっては手術が必要です。

子供の成長に伴うO脚は、自然に改善されるため治療は特に必要ありません。病的なO脚では、装具や薬を用いた治療や手術を症状に応じて行います。

大人のO脚の原因である変形性膝関節症は、食事や運動習慣を気をつけることが予防につながります。

子供の難治例では矯正骨切り術や成長抑制術を行う場合があります。大人では、年齢や症状に合わせて骨切り術や人工膝関節置換術が行われます。

痛みや歩きづらさがあれば整形外科を受診しましょう。子供の病的なO脚の場合、小児科で治療を行うことがあります。