太田母斑は主にどのような薬で治療しますか?副作用はありますか?
太田母斑の主な治療はレーザー療法であり、薬物療法は一般的ではありません。
【理由】
太田母斑は、皮膚の深い部分に色素がたまることでできる「青アザ」の一種です。以前はさまざまな治療法が試されていましたが、現在はレーザー治療が最も効果的で安全な方法として確立されており、「唯一の標準治療」とされています。
【具体的な治療法と副作用】
太田母斑の治療で用いられるのは、主にQスイッチレーザーという特殊なレーザーです。このレーザーは、アザの色素だけを選んで破壊するため、周りの健康な皮膚へのダメージを最小限に抑えられます。レーザー治療によって色素が薄くなり、最終的にはほとんど目立たなくなります。
ごくまれに起こる可能性のある副作用としては、一時的な色素の濃さの変化(炎症後色素沈着)や、色素が抜けて白っぽくなること(色素脱失)、あるいは傷跡が残ること(瘢痕形成)などがありますが、これらはほとんどの場合、一時的なもので、まれにしか起こりません。色の濃い病変に強い出力で照射したり、短い間隔で何度も治療を繰り返したりすると、色素沈着が出やすくなることがあるため、治療計画が重要です。
日本医科大学付属病院形成外科 形成外科
初岡 佑一 監修
(参考文献)
清水宏. あたらしい皮膚科学 第3版. 中山書店. 2018
日本美容皮膚科学会監修.あたらしい美容皮膚科学.2022年,南山堂.
公益社団法人日本皮膚科学会.アザとホクロ Q4 - 皮膚科Q&A(公益社団法人日本皮膚科学会).公益社団法人日本皮膚科学会,https://www.dermatol.or.jp/qa/qa21/q04.html(参照 2025-08-14)
一般社団法人 日本形成外科学会.太田母斑・異所性蒙古斑(青あざ・真皮メラノーシス).日本形成外科学会,https://jsprs.or.jp/general/disease/umaretsuki/hifu/otabohan.html(参照 2025-08-14)
日本形成外科学会.“形成外科診療ガイドライン 皮膚疾患”.日本形成外科学会.https://jsprs.or.jp/docs/guideline/keiseigeka1.pdf,(参照 1899-12-30).
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