太田母斑ではどのような症状がありますか？

主に顔の額、目の周り、頬、鼻、耳などに現れる青色や灰青色のアザです。多くは顔の片側にできますが、まれに両側に出ることもあります。

【発症時期と色の変化】

• 生まれてすぐから乳児期にかけて見られる「早発型」が最も多く、次に思春期に発症する「遅発型」があり、この2つの時期に多く見られます。
• 早発型のアザも、思春期になると色が濃くなったり、範囲が広がったりすることがあります。
• 20～40代で新しく現れることもあります。

【特徴的な症状】

• アザの色は単一ではなく、青紫色や灰青色を基調に、薄い褐色や青、赤色の小さな点々が混ざって見えることがあります。
• 約半数の症例で白目の部分（眼球結膜）に青い色素沈着が見られることがあり、これを「眼球メラノーシス」と呼びます。その他、鼻の粘膜、喉、口蓋、鼓膜にも色素沈着が起きることがあります。
• このアザは、自然に消えることはありません。