太田母斑の場合、主にどのような治療をしますか?
太田母斑の主な治療法は、Qスイッチレーザー治療であり、標準治療です。
太田母斑の治療は、Qスイッチレーザー治療が主流となっています。
【理由】
以前の治療法には色素沈着や傷跡などの合併症が多く、効果も十分ではありませんでした。しかし、Qスイッチレーザー治療は、合併症が少なく安全性が高いため、現在では太田母斑の治療の第一選択とされています。このレーザーは、皮膚の深いところにある色素にも届き、効果的に青アザを薄くすることができます。
【具体例】
- ルビー、Nd:YAG(エヌディーヤグ)、アレキサンドライトの3種類のQスイッチレーザーが用いられます。
- 幼い頃(特に生後早期)に治療を始めるほうが、よりよい効果が期待できるとされています。
- 治療は通常、数か月に一度のペースで何度か繰り返すことで、満足のいく結果が得られます。
- この治療は健康保険が適用されます。
- かつて行われていた削皮術(皮膚を削る)、凍結療法(冷やし固める)、切除植皮術(切り取って皮膚を移植する)は、傷跡などの問題があるため、現在では推奨されません。
日本医科大学付属病院形成外科 形成外科
初岡 佑一 監修
(参考文献)
清水宏. あたらしい皮膚科学 第3版. 中山書店. 2018
日本美容皮膚科学会監修.あたらしい美容皮膚科学.2022年,南山堂.
公益社団法人日本皮膚科学会.アザとホクロ Q4 - 皮膚科Q&A(公益社団法人日本皮膚科学会).公益社団法人日本皮膚科学会,https://www.dermatol.or.jp/qa/qa21/q04.html(参照 2025-08-14)
一般社団法人 日本形成外科学会.太田母斑・異所性蒙古斑(青あざ・真皮メラノーシス).日本形成外科学会,https://jsprs.or.jp/general/disease/umaretsuki/hifu/otabohan.html(参照 2025-08-14)
日本形成外科学会.“形成外科診療ガイドライン 皮膚疾患”.日本形成外科学会.https://jsprs.or.jp/docs/guideline/keiseigeka1.pdf,(参照 1899-12-30).
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