鼻腔がんの治療方法として、ステージごとにそれぞれどのようなものがありますか?
ステージやがんの種類により、手術や放射線治療、化学療法を組み合わせて治療を行います。
鼻腔がんには扁平上皮がん、腺系悪性腫瘍(腺がん、腺様嚢胞がんなど)、悪性リンパ腫、嗅神経芽細胞腫、粘膜悪性黒色腫などの種類があり、その組織型やステージ(病気の進行具合を示す分類)によって治療は異なります。
ここでは鼻腔がんで多い組織型である、扁平上皮がんに関して説明します。
早期がん(ステージ1、 2)の場合
手術は内視鏡下腫瘍摘出術が第一選択となることが多いです。
進行がん(ステージ3、 4)の場合
手術は鼻の外側の顔面に皮膚切開を行う外側鼻切開や、口の方からアプローチする犬歯窩切開などによる腫瘍摘出術を行います。頭の方へ侵攻している場合には、頭蓋艇手術が行われることがあります。首のリンパ節に転移がある場合、首のリンパ節を掃除する手術(頸部郭清術)が行われます。
早期がん、進行がんともに放射線療法、重粒子線治療、陽子線治療などを行ったり、化学療法を加えることもあります。
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最終更新日:
真生会富山病院 耳鼻咽喉科
阿河 光治 監修
(参考文献)
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