股関節脱臼の場合、主にどのような治療をしますか?
外傷性または人工股関節術後の脱臼の場合、できるだけ早く整復(元に戻す操作)が必要です。小児では、生活指導や装具、牽引、手術などが行われます。
股関節脱臼の治療は、脱臼の種類や患者さんの年齢によって異なります。
成人の外傷性脱臼や人工股関節置換術後の脱臼では、できるだけ早く大腿骨頭を元の位置に戻す操作(整復)が必要です。通常は医療従事者が手で行う「徒手整復」が試みられます。痛みで筋肉が緊張して整復が難しい場合、麻酔を行って力を抜いた状態で整復を試みます。外傷性脱臼の場合、骨折を伴う場合も多く、手術を行うケースも多いです。また、人工股関節術後の脱臼では、再脱臼しにくくするために再手術(再置換術)を行う場合もあります。
一方、乳幼児の発達性股関節形成不全の場合、股関節の正常な発達を促すことが治療の目的です。初期には、股関節に負担をかけない抱き方やおむつの当て方などの「生活指導」が行われます。多くの場合、リーメンビューゲルなどの「装具」を用いて股関節を安定させ、自然な整復を促します。装具療法で効果がない場合や発見が遅れた場合には、「牽引療法」や「手術」が必要となることもあります。いずれの場合も、早期発見と早期治療が良好な予後につながります。
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まつだ整形外科クリニック 整形外科
栗原 信吾 監修
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