陥入爪は主にどのような薬で治療しますか?副作用はありますか?
保存的治療と、外科的治療があります。保存的治療は完治に時間を要することもあり、外科的治療には日常生活で制限が必要なこともあります。
陥入爪の治療は大きく分けて、簡便な処置による保存的治療と、爪の一部を除去する外科的治療があります。
保存的治療には、
- 痛み止めや塗り薬で痛みや腫れのコントロール
- 医療用の弾性テープを用いたテーピング法
- 綿花などを用いたパッキング法
- 点滴用チューブを用いたガター法
- 器具を用いた弯曲矯正治療
などが挙げられます。
これらの保存的治療は体への負担が少ないというメリットはありますが、即効性に乏しく、完治までに時間を要することもあります。
外科的治療には、フェノールや水酸化ナトリウムという薬品で爪の一部を破壊する方法や、爪の端に痛みを感じなくなる注射(局所麻酔)をして切除する方法等があります。
保存的治療よりも即効性があることが多いですが、術後しばらくの間は日常生活動作に注意が必要となります。
なお、爪をすべて除去する抜爪(ばっそう)術は、かつては行われることもありましたが、爪が正常に生えかわらなくなるリスクがあるため、現在ではほとんど行われません。
以上のように、陥入爪の治療はさまざまな選択肢がある一方、確実に効果のある方法は確立されておらず、担当医の専門性によって治療方針にも偏りがみられることがあります。
大阪府済生会泉尾病院 皮膚科
野村 祐輝 監修
(参考文献)
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