気胸の場合、主にどのような治療をしますか?
軽症であれば安静にするだけで改善することもあります。溜まった空気が多い場合や空気漏れが続く場合には処置や手術を行うこともあります。
治療方針を決めるにあたっては、胸のレントゲンなどで肺がどの程度しぼんでいるか(軽度、中等度、重度)を判定します。
比較的軽度の場合
軽度の場合や、中等度でも呼吸の状態がよい場合には、安静にすることで自然と傷が塞がって治ることもあるので、病状によっては外来通院で治療します。漏れた空気の量が多い場合には、胸から針を刺して空気を抜く処置(胸腔穿刺/脱気)をすることがあります。
中等度以上の場合
中等度以上の場合や、安静にしても良くならない場合などは、原則入院が必要です。主な治療として、空気が溜まった部分にチューブを入れっぱなしにして空気を抜く処置(持続的胸腔ドレナージ)が行われます。しばらく待っても自然に傷が塞がらない場合には、チューブから患者さん自身の血液や薬を注入して傷を塞ぐ処置(胸膜癒着術)を追加で実施することがあります。
また、傷が大きいと考えられる場合や、胸膜癒着術の効果がない場合、再発した場合などでは、手術で空気が漏れている部分を塞いだり部分的に切除したりすることがあります。
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最終更新日:
京都大学医学部附属病院呼吸器内科 呼吸器内科
渡邉 アヤ 監修
(参考文献)
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