自然気胸の症状は?自然気胸
監修医師折茂 圭介呼吸器内科
- 更新日
- 2026/10/27
- 公開日
- 2020/09/03
自然気胸と診断された人の受診データ(最初に気になった症状・診療科)
最初に気になった症状
受診した診療科
受診して「自然気胸」と診断されたと回答した人が、症状チェックを始めたときに最も気になる症状として選んだものと、受診した診療科のデータ(自己申告、2021年1月〜2026年9月)です。医師による記録ではなく、世の中全体の割合でもありません。
※%は回答した人に占める割合です。
※回答が1,000人以上ある症状・病名のデータに限って掲載しています。
ユビーで症状チェックしたあと、受診して「自然気胸」と診断されたと回答した人(自己申告)が、最も気になる症状として選んでいたのは、胸痛(28%)、深吸気時もしくは咳嗽時胸痛(23%)、呼吸困難(11%)などでした。
受診した診療科は、呼吸器内科(37%)、内科(24%)、呼吸器外科(18%)の順でした。
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気胸とは
肺に穴が開くことで、肺の空気が肺の外に漏れ、肺が萎んでしまう病気です。若い痩せ型の男性に起こることが多い病気です。
「気胸」とはどのような病気ですか?
「胸膜腔」という肺の周りの空間に空気が溜まった状態を指します。
気胸とは、「胸膜腔」という肺の周りの空間に空気が溜まった状態です。肺の表面が破れて空気が漏れ出したり、外傷などで胸壁(胸の構造を支えている肋骨や筋肉)に穴が開いてしまったりすることで起こります。気胸になると、胸膜腔に空気が溜まることで肺の膨らみが悪くなり、うまく息ができなくなります。
自然気胸とは何ですか?
気胸のうち、外傷などの物理的な原因がはっきりしないものを「自然気胸」と言います。
気胸の中でも、物理的な原因(交通事故などによる外傷、医療行為の合併症など)がはっきりしないものを「自然気胸」と言います。
自然気胸のうち、もともと肺に病気がない人が発症するものを「特発性自然気胸」と呼び、20歳代程度の若い人で多く見られます。一方、COPDなどの肺の病気がある人が発症するものを「続発性自然気胸」と呼び、60歳以上の比較的高齢の方で多く見られます。
気胸の原因
気胸の原因や考えられる症状には何がありますか?
肺の表面や胸壁(胸の構造を支えている肋骨や筋肉)に穴が開くことが気胸の原因になります。片側の胸の痛みや息切れの症状が見られます。
気胸にはいくつかの分類があり、原因はそれぞれ異なります。
典型的な症状は、突然起こる片側の胸の痛み(深呼吸で痛みが強くなる)とそれに続く息切れですが、症状が起こらず健康診断などで初めて指摘されることもあります。
注意すべきは、肺の周囲に溜まった空気の圧によって心臓や大血管が圧迫され、頻脈や血圧の低下を起こした状態である「緊張性気胸」です。緊張性気胸では、強い息苦しさ、動悸、めまいを感じたり、意識障害が起こったりすることがあり、一刻を争う状況になります。
以下、それぞれの種類の気胸について詳しく解説します。
特発性自然気胸
肺に病気もなく外傷もないのに肺の表面が傷つき、空気が漏れる気胸です。特に、肺の表面の「ブラ・ブレブ」と呼ばれる袋状の風船のような構造が破れて起こると言われています。20歳代、高身長やせ型、男性、喫煙者の方に多く見られます。
続発性自然気胸
肺の病気によって肺の表面が破れやすい状態になっているために起こる気胸です。COPDや結核、気管支喘息などによって起こることが多いです。60歳以上で多く見られ、息切れの症状が強く出やすいです。
月経随伴性気胸
続発性自然気胸のうち、妊娠適齢期の女性で見られる特殊なタイプの気胸です。「子宮内膜症」という病気が肺にまで影響を及ぼすことが原因で、多くは月経期前後に気胸を起こします。
外傷による気胸、医原性気胸
交通事故や転落などによる外傷、医療行為(胸の骨格の周囲で針やカテーテルを使用する処置)などによって、肺やその周囲の構造に物理的に傷が付くことが原因になります。
その他
潜水や飛行などで、胸にかかる圧が大きく変動することにより、肺の表面が破れることがあります。
気胸の治療・対処法
自然気胸への対処法は?
空気の漏れ具合によって治療は異なります。安静で改善する方もいますが、場合により体外に空気を逃がす処置や手術を行う事があります。
気胸の場合、主にどのような治療をしますか?
軽症であれば安静にするだけで改善することもあります。溜まった空気が多い場合や空気漏れが続く場合には処置や手術を行うこともあります。
治療方針を決めるにあたっては、胸のレントゲンなどで肺がどの程度しぼんでいるか(軽度、中等度、重度)を判定します。
比較的軽度の場合
軽度の場合や、中等度でも呼吸の状態がよい場合には、安静にすることで自然と傷が塞がって治ることもあるので、病状によっては外来通院で治療します。漏れた空気の量が多い場合には、胸から針を刺して空気を抜く処置(胸腔穿刺/脱気)をすることがあります。
中等度以上の場合
中等度以上の場合や、安静にしても良くならない場合などは、原則入院が必要です。主な治療として、空気が溜まった部分にチューブを入れっぱなしにして空気を抜く処置(持続的胸腔ドレナージ)が行われます。しばらく待っても自然に傷が塞がらない場合には、チューブから患者さん自身の血液や薬を注入して傷を塞ぐ処置(胸膜癒着術)を追加で実施することがあります。
また、傷が大きいと考えられる場合や、胸膜癒着術の効果がない場合、再発した場合などでは、手術で空気が漏れている部分を塞いだり部分的に切除したりすることがあります。
受診の目安・何科を受診するべきか
気胸が疑われる場合、何科を受診したらよいですか? また、受診の目安はありますか?
急な胸の痛みや息切れが起こったら、呼吸器科を受診しましょう。
気胸は肺の病気なので、呼吸器科(内科・外科)で対応します。急な胸の痛みや息切れがある場合、早めの受診を検討してください。
特に、以下のような症状がある場合には、気胸以外の病気も含め、緊急性が高い状況の可能性が考えられます。速やかに受診するか、救急車を呼ぶようにしてください。
自然気胸の専門医がいる近くの病院はありますか?
自然気胸の専門医がいる病院を見る気胸について、医師からのよくある質問
医師からよくある質問はありますか?
「自然気胸」について医師からよくある質問の例として次のようなものがあります。
- 深く息を吸った時やせきをしたときに、より鋭い胸の痛みを感じますか?
- 胸の痛みはありますか?
- 背中が痛みますか?
- 息苦しさを感じますか?
- 胸が締め付けられるような痛みがありますか?
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この記事の監修医師
折茂 圭介
呼吸器内科・アレルギー科・内科
東北大学医学部卒。東京都立駒込病院での初期研修を経て東京女子医科大学呼吸器内科入局。大学院で国立成育医療研究センター研究所 免疫アレルギー感染研究部に国内留学。博士課程修了後、同研究室で研究員として勤務。専門は呼吸器内科学、特に喘息をはじめとするアレルギー学。
- 更新日
- 2026/10/27
- 公開日
- 2020/09/03