肘内障

手をひっぱられることで、橈骨頭という肘関節の骨の一部が靱帯から外れかかる病気です。未就学児によく見られるケガです。

自然に整復される場合も無いわけではありませんが、動きに伴う痛みが継続する可能性が高いです。

最もよくある原因は、子どもが大人から急に腕をひっぱられることです。

腕を下げたまま動かさなくなり、腕を触られるのを嫌がったり、痛みで泣き出したりします。

「手をひっぱられた」「手をついてころんだ」などの瞬間から急に痛みが始まり、腕を動かそうとしなくなります。

解説欄のチェック項目をご確認いただくか、症状検索エンジン「ユビー」で質問に答えるだけでセルフチェックもできます。

いいえ。痛みのため腕に力をいれられなくなるため、バンザイは通常できません。

整復して骨の位置が元に戻ると痛みはなくなり、腕も動かせるようになります。

肘は自然とほんのすこし曲がった格好になりやすいですが、痛みのため深く曲げることはできません。

骨折でないことを確認した後、整復（骨折・脱臼を元の状態や位置に治すための処置）を試みます。

いいえ。肘内障と骨折の判別は難しい場合があり、整復操作は医師が行う必要があります。

自然に整復されないことも多くあり、早めに病院を受診しましょう。

子供が腕をさげたまま動かさなくなったり、動かそうとすると痛みで泣いてしまう場合には整形外科または救急外来を受診しましょう。