公開日:
最終更新日:
妊娠高血圧症候群
同義語
妊娠中毒症(名称変更前)
「妊娠高血圧症候群」とは、妊娠中に高血圧になる病気で、以前までは「妊娠中毒症」と呼ばれていました。妊婦の約5%に起こり、重症になると肝臓や腎臓の障害、脳出血、胎児の発育不全などの症状が出ます。糖尿病や高血圧、肥満、高齢妊娠の人などがなりやすいです。初期の自覚症状は少ないので、妊婦健診を受けましょう。
成育医療研究センター 産婦人科 共同研究員
藤井 達也 監修
病気について
「妊娠高血圧症候群」とはどのような病気ですか?
妊娠中に血圧が高くなる病気です。血圧以外にもむくみや頭痛、赤ちゃんの調子が悪くなるなどさまざまな悪影響をもたらします。
妊娠高血圧症候群と妊娠中毒症に違いはありますか?
従来は妊娠中毒症と呼ばれていましたが、2005年に妊娠高血圧症候群に改称となりました。
妊娠高血圧症候群の場合、産後に死亡することがありますか?
脳出血や全身の臓器障害などで死亡することがあります。
妊娠中毒症にはどのような人がなりやすいですか?
糖尿病や高血圧、肥満、高齢妊娠の人などがなりやすいです。
妊娠高血圧症候群は予防できますか?
確実に予防することはできませんが、適度な運動や経口薬の内服などで、リスクを減らすことができるかもしれません。
妊娠高血圧症候群の場合、どんな食事をすればいいですか?
栄養指導に従って、バランスの良い健康的な食生活を送りましょう。
症状について
妊娠高血圧症候群の原因は何がありますか?
明確な原因は分かりませんが、胎盤が関係していると考えられています。高血圧や基礎疾患の有無などが、発症のリスク因子になります。
妊娠高血圧症候群ではどのような症状がありますか?
自覚症状がないこともありますが、むくみ、頭痛、気分不快などのさまざまな症状を伴うこともあります。
妊娠高血圧症候群には初期症状はありますか?
自覚症状は少なく、妊婦健診で見つかることが多いです。頭痛やむくみがあることもあります。
妊娠高血圧症候群のセルフチェックはできますか?
妊娠高血圧症候群のセルフチェックは、自宅での血圧測定が重要となります。
妊娠高血圧症候群の場合、胎児への影響はありますか?
胎児にも影響します。お腹の中で育ちが悪くなることなどがあります。
治療について
受診について
(参考文献)
ユビー病気のQ&Aとは?
現役の医師が、患者さんの気になることや治療方法について解説しています。ご自身だけでは対処することがむずかしい具体的な対応方法や知識などを知ることができます。
病気・症状から探す医師・医療機関の方はコチラサービスの目的と位置付け
ユビー病気のQ&Aは、情報提供を目的としたサービスのため、医師・医療従事者等による情報提供は診療行為ではありません。
診療を必要とする場合は、医師・医療機関にご相談ください。
当サービスは、信頼性および正確な情報発信に努めますが、内容を完全に保証するものではありません。
情報に誤りがある場合は、こちらからご連絡をお願いいたします。