妊娠中毒症にはどのような人がなりやすいですか?
糖尿病や高血圧、肥満、高齢妊娠の人などがなりやすいです。
妊娠中毒症は、現在では妊娠高血圧症候群と呼ばれています。妊娠高血圧症候群のリスク因子としては、以下のようなものが挙げられます。
- 妊娠前からの高血圧
- 前回妊娠時の高血圧
- 家族歴(実母が妊娠高血圧症候群であるなど)
- 肥満・糖尿病
- 高齢での妊娠・体外受精
- 初回妊娠
- 基礎疾患(腎疾患、抗リン脂質抗体症候群など)
- 多胎妊娠(双子など)
これらのリスク因子がある場合には医師と相談の上、妊娠高血圧症候群に対する予防策について検討した方が良いでしょう。
公開日:
最終更新日:
成育医療研究センター 産婦人科 共同研究員
藤井 達也 監修
(参考文献)
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「妊娠高血圧症候群」とはどのような病気ですか?
妊娠中に血圧が高くなる病気です。血圧以外にもむくみや頭痛、赤ちゃんの調子が悪くなるなどさまざまな悪影響をもたらします。
妊娠高血圧症候群の原因は何がありますか?
明確な原因は分かりませんが、胎盤が関係していると考えられています。高血圧や基礎疾患の有無などが、発症のリスク因子になります。
妊娠高血圧症候群ではどのような症状がありますか?
自覚症状がないこともありますが、むくみ、頭痛、気分不快などのさまざまな症状を伴うこともあります。
妊娠高血圧症候群には初期症状はありますか?
自覚症状は少なく、妊婦健診で見つかることが多いです。頭痛やむくみがあることもあります。
妊娠高血圧症候群の場合、主にどのような治療をしますか?
合併症の予防などを目的として、降圧薬や抗けいれん薬を使用することがあります。根本的な治療は出産となります。
妊娠高血圧症候群が疑われる場合、何科を受診したらよいですか?また、病院を受診する目安はありますか?
妊婦健診先の産婦人科を受診しましょう。自宅での血圧が高い場合、むくみがひどい、頭痛や気分不快がある場合などは、積極的に相談してください。
妊娠高血圧症候群のセルフチェックはできますか?
妊娠高血圧症候群のセルフチェックは、自宅での血圧測定が重要となります。
妊娠高血圧症候群と妊娠中毒症に違いはありますか?
従来は妊娠中毒症と呼ばれていましたが、2005年に妊娠高血圧症候群に改称となりました。
妊娠高血圧症候群の場合、産後に死亡することがありますか?
脳出血や全身の臓器障害などで死亡することがあります。
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