PD-1（ピーディーワン）、PD-L1（ピーディーエルワン）は、どのように検査しますか？
PD-L1は腫瘍組織の免疫組織化学（IHC）検査で評価します。PD-1は通常検査されません。
PD-1やPD-L1の検査は、主にがん治療における免疫チェックポイント阻害薬の適応を判断するために行われます。
PD-L1の発現は、腫瘍組織を用いた免疫組織化学（IHC）法で検査します。腫瘍組織を採取し、抗PD-L1抗体を用いてPD-L1タンパク質の発現量を可視化し、その発現率をスコアとして評価します。スコアは腫瘍細胞や免疫細胞での発現割合に基づき、TPS（Tumor Proportion Score）やCPS（Combined Positive Score）で表されます。
これにより、PD-L1阻害薬やPD-1阻害薬の効果が期待できるかどうかが判断されます。
PD-1の発現検査は通常は行われませんが、研究や臨床試験で評価されることがあります。検査結果に基づき、患者さんの治療方針が決定されるため、正確な検査手法と評価が重要です。
京都大学医学部附属病院 呼吸器内科
山形 昂 監修
(参考文献)
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