HER2（ハーツー）遺伝子変異は、唾液腺がんと関係ありますか？
関係あります。手術不能進行もしくは再発の唾液腺がんでHER2陽性の患者さんは治療の対象になります。
手術ができず進行している、もしくは再発の唾液腺がんでHER2陽性の患者さんは、HER2治療の対象になります。
根治切除ができず進行している、もしくは再発の唾液腺がんでHER2陽性の方を対象に、抗HER2抗体薬であるトラスツズマブと殺細胞性抗がん剤のひとつであるドセタキセルという薬剤の組み合わせの試験が行われました。
この試験において60%の方に治療効果があり、増悪を認めない生存期間が8ヶ月以上得られたという成績が示され、2021年に日本で承認されています。
公開日：
最終更新日：
東京慈恵会医科大学 総合医科学研究センター 悪性腫瘍治療研究部 腫瘍 血液内科
村橋 睦了 監修
(参考文献)
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