化膿性汗腺炎
と症状の関連性をAIで無料でチェック
更新日:2024/03/28
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化膿性汗腺炎について「ユビー」でわかること
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化膿性汗腺炎とはどんな病気ですか?
「化膿性汗腺炎」とは、毛包(毛根を包む組織)が長期間炎症し再発を繰り返す病気で、原因は不明です。脇の下や鼠径部などに痛みを伴うしこりや膿瘍(うみがたまった発疹)などができます。肥満や喫煙は危険因子・悪化因子と考えられています。化膿性汗腺炎が疑われる場合は皮膚科を受診しましょう。
化膿性汗腺炎への対処法は?
重症度や状態に応じて内服薬・外用薬・点滴薬・切開排膿術・切除術などを選択します。まずは皮ふ科受診をお勧めします。
化膿性汗腺炎の専門医がいる近くの病院はありますか?
化膿性汗腺炎の専門医がいる病院を見る化膿性汗腺炎のQ&A
- A.
解説欄のチェック項目をご確認いただくか、症状検索エンジン「ユビー」で質問に答えるだけでセルフチェックもできます。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る皮膚の状態を適切に判断し治療するためには、皮膚科医による診断が不可欠です。自分でのチェックには限界があります。あくまで参考程度としてください。
化膿性汗腺炎の3つの要件
以下の3つの項目をすべて満たす場合、化膿性汗腺炎との診断が行われます。
1.皮膚の深い部分に痛みのある結節が生じ、膿瘍(のうよう:うみがたまった発疹)・瘻孔(ろうこう:皮膚の穴)・瘢痕(はんこん;治ったあとの硬い傷跡)など典型的な皮疹(ひしん:皮膚の赤みやブツブツ)が認められる
2.わきの下、太ももの付け根(鼠径部)、肛門や性器部、おしりなど、身体の複数の箇所かつ身体の左右で、1個以上の皮疹・結節・瘢痕が認められる
3.発症後は、長期間にわたって改善したり再発したりをくり返す。目安として炎症が半年間に 2 回以上再発する状態である
また、肥満や喫煙は危険因子・悪化因子と考えられています。
化膿性汗腺炎は再発しやすく、悪化すると膿などにより悪臭も生じますので、疑われる場合は皮膚科を受診してください。 - A.
初期症状として、ニキビに似た腫れがわきの下や鼠径部、乳首や肛門の周りの皮膚にできます。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る化膿性汗腺炎は、皮膚の深い部分にある毛包という部分が炎症を起こす病気で、再発しやすいことが知られています。
ただし、ごく初期には毛包が詰まった状態で、炎症までは生じていないことが多いです。このため、初期症状としては、汗をかきやすいわきの下、太ももの付け根(鼠径部)、肛門や性器部、おしりなどの皮膚が少し腫れたように感じる可能性があります。
自覚しやすい初期症状としては、汗をかきやすい部分に、ぽつんとできる痛みを伴うしこりが挙げられます。 - A.
皮膚に膿のある膿瘍や瘻孔(皮膚の穴)ができます。また、膿瘍の治癒と再発を繰り返すと瘢痕となります。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る化膿性汗腺炎の症状として、痛みを伴うしこりがみられます。痛みは他の皮膚の病気と比べて強いことが多く、悪化すると膿瘍(のうよう:うみがたまった発疹)が破れて悪臭が生じ、瘢痕(はんこん:治ったあとの硬い傷跡)や瘻孔(ろうこう:皮膚の穴)が生じます。
化膿性汗腺炎はいくつかの分類方法があり、以下に症状による主な分類となりやすい方の特徴をご紹介します。なお、重症度による分類もあり、治療はその分類に応じて決定されます。標準型
最も発症頻度が多いタイプで、次の症状がみられます。
- 痛みを伴うしこり
- 瘻孔
- 瘢痕
など
間擦部型
肥満の方に多くみられるタイプです。標準型の症状に加えて、次の症状がみられます。
- お腹、太もも、おしりなどに広がる皮膚の深い部分でのしこり
など
瘢痕毛包型
肥満で喫煙をする方にみられやすいタイプです。標準型の症状に加えて、次の症状がみられます。
- 膿瘍
- 嚢腫(のうしゅ:皮膚の組織が入った袋状のかたまり)
- 櫛状に連なった瘢痕
など
集簇性痤瘡型
家族内に同じ病気がある患者さんにみられやすい重症なタイプで、男性に多く、肥満ではないことが多いです。標準型の症状に加えて、次の症状がみられます。
- 胴体などの体幹に嚢腫ができる
- 顔に重症のニキビができる
- A.
化膿性汗腺炎の原因は不明ですが、肥満や喫煙により発症リスクが増加します。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る原因は完全には解明されていません。
遺伝的な要因などにより、自然免疫(身体にもともと備わっている外部の病原体を排除しようとする反応)が強く働くことが一因とも考えられています。
ただし遺伝に関しては、欧米では化膿性汗腺炎患者さんの3分の1に家族歴がある(家族内に同じ病気がある)ことが報告されている一方、日本では家族歴のある患者さんは2~3%です。
また、肥満や喫煙は危険因子・悪化因子と考えられており、外的な要因としては衣擦れなどが挙げられます。
監修医師
診療科・専門領域
- 皮膚科