反復性耳下腺炎はストレスと関係ある?反復性耳下腺炎

監修医師栗原 信吾北水会記念病院 整形外科

更新日
2026/10/27
公開日
2020/09/03

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反復性耳下腺炎とは

耳の下の腫れが見られますが2-3日で良くなることが多いです。基本的には治療はありませんが、唾液に膿がある場合は抗生物質を使うこともあります。月・年の単位で繰り返すことがありますが、多くは思春期頃までに見られなくなり、成人後も続くことはまれです。

「反復性耳下腺炎」とはどのような病気ですか?

反復性耳下腺炎とは、主に片側の耳下腺に繰り返し起こる炎症で、子どもにみられます。

反復性耳下腺炎は、おたふく風邪に次いで多い、原因がよくわかっていない耳下腺の炎症です。

その多くは3歳から6歳の間で発症しますが、はじめのうちは病気に気づかれなかったり、おたふくかぜと間違われることもあります。通常は片側の耳下腺にのみ症状がみられ、繰り返す耳下腺の腫脹と疼痛が、通常2~7日間持続します。

年間の再発回数は1~20回と幅がありますが、反復性耳下腺炎の方の90%は、思春期までに症状が自然に消失しますが、まれに大人になってもなることがあります。

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反復性耳下腺炎の症状

反復性耳下腺炎ではどのような症状がありますか?

反復性耳下腺炎の主な症状は、耳下腺の腫れと痛みです。腫れがひどくなると、顔の輪郭が変わります。

反復性耳下腺炎の主な症状は、耳下腺の腫れと痛みです。耳下腺は耳の下と書きますが、実際は耳の真下ではなく、耳の前方で顎の骨の内側に存在しています。
耳下腺を説明する図です
耳下腺が腫れてくると、顎の骨の内側から顎の骨を乗り越えるように耳下腺が盛り上がってきます。そのため、腫れがひどくなると顔の輪郭も膨らんで見えるようになります。

反復性耳下腺炎では、その多くが片方のみ腫れます。高い熱が出ることはまれですが、繰り返し耳下腺の腫れと痛みが出ることが特徴です。

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反復性耳下腺炎の原因

大人の反復性耳下腺炎の原因として、疲れやストレスは関係ありますか?

大人の反復性耳下腺炎は、疲れやストレスが原因とはなりませんが、起こりやすくなる可能性はあります。

反復性耳下腺炎は、主に子どもの病気ですが、ときに大人がかかることがあります。その場合、疲れやストレスが反復性耳下腺炎の原因となることは、あまり考えられません。

ただ、疲れやストレスがたまると、生活が不規則になり、また、口腔内の環境が不衛生になりやすくなりますし、唾液の分泌量が減ってしまうことがわかっています。

このような状態が続くと、反復性耳下腺炎が起こりやすい状態になると言えるかもしれません。

なお、大人に起こる反復性耳下腺炎は、多くの場合、シェーグレン症候群と呼ばれる唾液が出にくくなる病気などがきっかけとなっています。

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反復性耳下腺炎の原因は何がありますか?

反復性耳下腺炎の原因は、まだよくわかっていませんが、口のなかの衛生状態と関係すると考えられています。

反復性耳下腺炎の原因については、これまで複数の研究が行われてきたにもかかわらず、依然として不明です。

耳下腺では唾液が作られていますが、反復性耳下腺炎の影響を受けた耳下腺では、唾液が通る管に管拡張が認められることがわかっています。

ひとつの可能性として、脱水などによって唾液の量が少なくなったときに、口のなかの細菌などが原因となる炎症が起こり、その炎症が耳下腺全体に広がることが考えられています。ただ、あくまでも可能性であり、原因として確定されたわけではありません。

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反復性耳下腺炎の検査・診断

反復性耳下腺炎のセルフチェックはできますか?

解説欄のチェック項目をご確認いただくか、症状検索エンジン「ユビー」で質問に答えるだけでセルフチェックもできます。

反復性耳下腺炎の特徴に、以下が挙げられます。

  • 片側の耳下腺の腫れ(顎の周囲が腫れている)
  • 顔の輪郭が変形するほど腫れている
  • 片側の耳下腺の痛み
  • 微熱(37℃台)
  • 過去に何度か耳下腺炎にかかったことがある
  • 年齢は3歳から6歳である
  • むし歯がある
  • 周囲におたふく風邪は流行していない
  • おたふく風邪の予防接種を受けているのに、耳下腺が腫れている

また、症状検索エンジン「ユビー」で質問に沿って回答を進めるだけで、反復性耳下腺炎かどうかのセルフチェックができます。ぜひご活用ください。

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反復性耳下腺炎の治療・対処法

反復性耳下腺炎への対処法は?

痛み止めなどで対応します。発熱でぐったりしている場合、痛みで水分がとれない場合などは受診を検討してください。

反復性耳下腺炎の場合、主にどのような治療をしますか?

反復性耳下腺炎では、まず症状を和らげるために鎮痛薬や耳下腺のマッサージを行います。

反復性耳下腺炎の治療 は、まず症状を和らげる治療から始めます。耳下腺の痛みが主な症状ですので、まず鎮痛薬や局所のマッサージが行われます。また、口腔内の衛生状態を徹底的によくすること、水分摂取を増やすことも必要です。

さらに、唾液分泌を促す薬剤なども用いられます。急に症状が悪化した場合には、抗菌薬が使用されることもあります。症状を和らげる治療で効果が得られない場合には、耳下腺内の唾液が通る管に対する外科的治療や、耳下腺を取り出す手術が選択されることもあります。

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受診の目安・何科を受診するべきか

反復性耳下腺炎は病院に行かないでもいいですか?

反復性耳下腺炎の場合、症状が軽ければ病院に行かなくても構わないでしょう。

現在、「反復性耳下腺炎は病院に行かないでもいいですか?」を研究した有効なデータは、確認できません。このため、以下に個人の見解を記載します。

さらに詳しく:反復性耳下腺炎は病院に行かないでもいいですか?監修医師井上 信明埼玉医科大学総合医療センター 小児科

反復性耳下腺炎の専門医がいる近くの病院はありますか?

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反復性耳下腺炎の薬

反復性耳下腺炎は主にどのような薬で治療しますか?副作用はありますか?

反復性耳下腺炎では、症状を和らげる痛み止めや口のなかの衛生状態を改善する薬が使われることがあります。

反復性耳下腺炎の場合、主に症状を和らげる治療と口のなかの衛生状態をよくする治療のために、薬を用いることがあります。

反復性耳下腺炎の症状は、耳下腺の腫れと痛みが主な症状ですので、症状を和らげるために用いる薬は鎮痛薬です。口のなかの衛生状態を、よりよい状態に改善するためには、抗菌薬を使うこと、また唾液の分泌を増やす薬を使うことがあります。

特に抗菌薬は、症状が強く、感染症が原因となっている可能性が疑われるときに使用されます。なお、それぞれの薬には副作用があります。

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対処法・セルフケア

反復性耳下腺炎の場合、日常生活で気をつけることはありますか?

反復性耳下腺炎の場合、口腔内の環境をよい状態に維持するため、歯磨きやうがいをしっかりとしましょう。

反復性耳下腺炎の場合、口のなかの衛生状態が悪いと発症しやすい可能性があります。従って、普段から歯磨きや歯間ブラシを行っておくことが大事です。また、虫歯は早めに治療しておくことです。さらに、こまめにうがいをして、少しでも口のなかの環境をよい状態にしておくとよいでしょう。

なお、口のなかの状態は、ストレスが溜まり、生活習慣が乱れると不衛生になる傾向がありますので、普段からバランスの取れた食事をしっかりと噛んで食べ、規則正しい生活を心がけることも必要なことです。

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反復性耳下腺炎に関連するその他の質問

反復性耳下腺炎とおたふく風邪の違いはなんですか?

おたふく風邪は、ウイルスが原因でワクチンで予防できますが、反復性耳下腺炎は原因不明で予防できません。

反復性耳下腺炎とおたふく風邪は、ともに耳下腺に炎症が起きている共通点はありますが、いくつか異なるところがあります。

おたふく風邪は、おたふく風邪ウイルスが原因となる感染症で、人から人に感染し、予防接種により感染の予防ができますが、反復性耳下腺炎は人にうつることはなく、予防方法もありません。ともに耳下腺の腫れを認めますが、反復性耳下腺炎のほうが少し痛みが軽いと言われています。

また、おたふく風邪は基本的に繰り返しませんが、反復性耳下腺炎は何度も繰り返すのが特徴です。なお、おたふく風邪には、髄膜炎や膵炎、難聴などの合併症がみられることがありますが、反復性耳下腺炎ではそのようなことはありません。

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反復性耳下腺炎について、医師からのよくある質問

医師からよくある質問はありますか?

「反復性耳下腺炎」について医師からよくある質問の例として次のようなものがあります。

  • リンパ節(首や脇の下、股の付け根、耳の後ろなどにあります)がはれて大きくなっていると感じますか?
  • 耳の痛みはありますか?

反復性耳下腺炎に関連する症状としては次の症状があります

特に関連する症状

次のような症状がある方はご注意ください。

耳の痛みがある
症状の出方
全く前ぶれのない突然の発症だった
症状の頻度
初めての症状である
体温が37.5℃以上
自覚した時期
3週間以上前から
症状の程度
38℃より高い
患部が腫れている
自覚した時期
1か月以上前から
顔面の痛みがある
症状の頻度
ほぼ毎日同じような症状がある

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この記事の監修医師

監修医師 栗原 信吾

栗原 信吾 先生

北水会記念病院 整形外科

【経歴】 山形大学医学部卒業(2013年) 沖縄中部徳洲会病院(初期研修) 群馬大学整形外科 善衆会病院、堀江病院、まつだ整形外科 横浜市立大学大学院ヘルスデータサイエンスコース修士課程修了 北水会記念病院 整形外科(2026年-)

更新日
2026/10/27
公開日
2020/09/03