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スポーツドリンクは飲みすぎないほうがいいですか?糖質量と適切な摂取量の目安を教えてください。
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スポーツドリンクは飲みすぎないほうがいいですか?糖質量と適切な摂取量の目安を教えてください。

井林 雄太監修者

福岡ハートネット病院、井林眼科・内科クリニック 糖尿病・内分泌科 福岡ハートネット病院 糖尿病内科部長

井林 雄太

スポーツドリンクは運動中の水分・電解質(ミネラル)補給に役立ちますが、多くの製品にエネルギー源の糖質が含まれるため、日常的に飲みすぎると予期せぬ糖分摂取になります。通常の生活でお茶や水代わりに日常的に飲むのは見直しが大切です。

血糖値が気になる背景に、「肥満症」が隠れていることも。医師に相談して治療を検討することもできます。

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スポーツドリンクの役割|運動中の水分・電解質補給

スポーツドリンクの本来の目的は、運動中の水分・電解質(ナトリウム・カリウム等のミネラル)・エネルギー源の糖質を一度に補えることです。特に発汗が多い運動時は、お茶や水だけでは不足しがちな電解質を補給できる利点があります[Nutr Hosp. 2014;29(1):21-5.]。

飲みすぎのリスク|糖質過剰と体重増加

糖分含有飲料の過剰摂取は体重増加2型糖尿病・心血管疾患のリスクと関連することが疫学的エビデンスで報告されています[Physiol Behav. 2010;100(1):47-54.]。スポーツドリンクの糖質は吸収性が高くエネルギーに変換されやすいため、運動しないときに大量摂取すると血糖値が上がりやすくなります。ペットボトル症候群(清涼飲料水ケトーシス)など意識障害を伴う疾患のリスクも上がります。

低ナトリウム血症のリスク|水分の取りすぎにも注意

過度な水分摂取による低ナトリウム血症(血液中のナトリウム濃度が下がりすぎる状態)も実際のリスクで、多量摂取は脳浮腫や呼吸不全を招く可能性があると報告されています[Nutr Hosp. 2014;29(1):21-5.]。

スポーツドリンクの適量を守るうえで日常生活の工夫として検討が推奨される点

▶特に重要とされるのは「スポーツドリンクは運動時に限定し、日常の水分補給は水または無糖の飲料を基本にする」ことです。糖分のとりすぎを防ぐうえで大切と考えられています。

スポーツドリンクの適量を守る日常生活の工夫について、3つのコツとその内容、理由をまとめた表です。1つ目は「スポーツドリンクは運動時に限定する」で、通勤や在宅など非運動時は水または無糖の飲料を選ぶことです。理由は「運動しない時のスポーツドリンクは糖分摂取が目的となり、予期せぬ血糖値上昇になりやすいから」です。2つ目は「のどが渇いていなければ飲まない」で、運動していない時は喉が渇いたタイミングで水分摂取することです。理由は「待機時のスポーツドリンクは糖分だけを提供する形になりやすいから」です。3つ目は「1日1〜2本を目安に」で、運動強度・時間・気温にもよるが、激しい運動をする日以外は1日1本以下に抑えることです。理由は「1本(500mL)のスポーツドリンクには糖分が25〜30g程度含まれるものが多く、動かない日には過剰摂取になりやすいから」です。

ここだけは伝えたいメッセージ

スポーツドリンクは運動中の水分・電解質補給に役立つ優れた飲料です。ただし、その強みは「運動時」に限られます。日常的にお茶がわりに飲むのではなく、前後の活動量に合わせて考えることが大切です。

糖尿病や腎臓疾患のある方は、飲む量や飲料の選び方について主治医への相談をご検討ください。

まとめ:スポーツドリンクの糖質と摂取の目安

  • 目的: 運動中の水分・電解質・エネルギー補給が本来の用途
  • リスク: 日常的な摂取は糖分過剰摂取になり、体重増加・血糖値上昇のリスクがある
  • 適切な場面: 30分以上の運動、屋外作業、激しい活動の時など
  • 日常の水分補給: 水・無糖飲料を基本にし、運動などで激しく汗をかいた時のみスポーツドリンクを活用する

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(参考文献)

Urdampilleta A, Gómez-Zorita S. From dehydration to hyperhidration isotonic and diuretic drinks and hyperhydratant aids in sport. Nutr Hosp. 2014;29(1):21-5.
Hu FB, Malik VS. Sugar-sweetened beverages and risk of obesity and type 2 diabetes: epidemiologic evidence. Physiol Behav. 2010;100(1):47-54.

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