ユビーウェルネス
10問であなたのうっかり日焼けタイプを診断するセルフチェックの案内
大豆イソフラボンとエクオールは、更年期ケアで何が違いますか?
NEW

大豆イソフラボンとエクオールは、更年期ケアで何が違いますか?

金沢 誠司監修者

Ubie株式会社 産婦人科

金沢 誠司

一番の違いは、「材料」か「できあがったもの」かです。大豆イソフラボンは、大豆に含まれる成分です。このうち「ダイゼイン」という成分を、腸の中の細菌が作りかえてできるのがエクオールです。エクオールには、女性ホルモンに似たはたらきをする性質があると報告されています。ただし、ダイゼインからエクオールを作れるかどうかは人によって違い、日本人では10人に4人ほどとされています。作れない人が大豆食品をたくさん食べても、体の中にエクオールは増えません。そのため、「エクオールを直接とる」という方法も研究されています。

かんたんアンケート

1 / 3

記事づくりの参考にします。

体の悩みが気になったとき、まずどうしますか?

ご回答は、サイト利用状況の分析に使う識別子(氏名・連絡先を含まないもの)とあわせて記録し、コンテンツ改善に利用します。広告主に提供するのは集計した割合などの統計値のみで、個々のご回答は提供しません。

大豆イソフラボンとエクオールは、どういう関係?

大豆イソフラボンは、大豆に多く含まれる成分をまとめた呼び方です。そのひとつに「ダイゼイン」があります。

このダイゼインを、腸の中にいる細菌が作りかえると、「エクオール」という成分になります。

つまり、

  • 大豆イソフラボン(ダイゼイン)= 材料
  • エクオール = 腸内細菌が作ったもの

という関係です。

エクオールには、女性ホルモンに似たはたらきをする成分の「受け皿」に結びつきやすいという性質があります。これは試験管の中の実験で確かめられています。

エクオールを作れる人と作れない人がいる

大豆を食べれば誰でもエクオールができる、というわけではありません。腸の中に、作りかえる役割の細菌がいるかどうかで決まります。

日本人の成人約1,000人(男女)を調べた研究では、エクオールを作れる人は43.8%でした。およそ10人に4人です。ただし、研究の結果には幅があり、20%〜42%と報告によって差があります。調べ方が違うためです。

海外と比べると、欧米では約30%、日本や韓国などではそれより多いとされています。大豆を食べる習慣の違いが関係していると考えられています。

同じように大豆製品を食べても、感じ方に差が出るのは、このためと考えられます。

大豆イソフラボンをとれば必ず効く、とは限りません

意外に思われるかもしれませんが、エクオールを作れる人でも、大豆をとって症状が軽くなるとは限らないという研究があります。

エクオールを作れる中国人の閉経後の女性270名(血圧が高めの人たち)を、6か月間調べた研究です。

大豆粉をとるグループ、ダイゼイン(エクオールのもと)をとるグループ、見た目が同じ偽の食品をとるグループの3つに分けて比べました。

その結果、3つのグループの間で、更年期症状の軽さに大きな差はありませんでした。「大豆をとれば更年期が楽になる」と単純に言えるわけではない、ということです。

エクオールを直接とると、どうなる?

そこで、エクオールそのものを直接とる方法が研究されています。

① 複数の研究をまとめた分析

5つの研究(合わせて728人)をまとめた分析では、ほてりやのぼせ(ホットフラッシュ)の回数や強さが軽くなったと報告されています。

ただし注意点があります。5つの研究のうち2つでは、はっきりした効果は見られませんでした。まとめると効果ありでしたが、研究ごとに結果は割れています。

② 日本人女性を対象にした研究

40〜59歳の日本人女性134名を、エクオールを1日30mgとるグループ、1日10mgとるグループ、偽物をとるグループの3つに分けて、12週間調べた研究があります。

結果は、次のようになりました。

  • 30mgのグループは、偽物のグループと比べて、気分の落ち込み・不安・疲れが軽くなり、元気さが増しました
  • エクオールを作れない人は、30mgをとる前と後を比べると、更年期症状が軽くなっていました(ただしこれは偽物のグループとの比較ではありません)
  • 10mgのグループでは、こうした差は示されていません

なお、この研究では1名に発疹が出たことが報告されています。また、各グループ40名台と参加者が少ない研究です。

とりすぎには目安があります

大豆イソフラボンについては、国(食品安全委員会)が摂取量の目安を示しています。

  • 1日にとる上限の目安:70〜75mg(大豆イソフラボンアグリコンという計算での量)
  • サプリメントなどで、ふだんの食事に上乗せしてとる分の上限:1日30mg
  • 妊婦さん、赤ちゃん、子ども:上乗せしてとることはすすめられていません

ただし国は、「この目安を超えたからといって、すぐに体に害が出るというものではない」とも説明しています。慎重に見積もった数字だからです。

  • 大切な注意:この目安は大豆イソフラボンについてのもので、エクオールそのものに当てはまるものではありません。別のものとして考えてください

更年期ケアへの取り入れ方

まずは、豆腐・納豆・豆乳などの大豆食品を、無理のない範囲で毎日の食事に取り入れることが土台になります。大豆食品には、イソフラボン以外の栄養も含まれています。

そのうえで、エクオールを作れるかどうかには差があるため、エクオールを含む食品(サプリメント)を補助として検討するという方法もあります。

自分が作れる体質かどうかは、見た目ではわかりません。検査で調べる方法もあります。

大豆イソフラボンとエクオールを更年期ケアに取り入れるうえで考えられる5つの工夫と理由をまとめた表です。 1つ目は「大豆食品を毎日の食事に取り入れる」で、内容は豆腐・納豆・豆乳などを無理のない範囲でとることです。理由は、ダイゼインはエクオールのもとになるためです。 2つ目は「体質に差があると知っておく」で、内容はエクオールを作れるかは人によるためということです。理由は、日本人では10人に4人ほどと報告されているためです。 3つ目は「サプリは補助として考える」で、内容は気になる場合の選択肢のひとつと考えることです。理由は、エクオールを作れない人が直接とると症状が軽くなったという報告があるためです。 4つ目は「とる量の目安を守る」で、内容は上乗せは1日30mgまでが目安ということです。理由は、国が安全の目安を示しているためです。 5つ目は「持病や薬がある人は相談する」で、内容は自己判断で始めないことです。理由は、ホルモンに関わる性質があるためです。

ここだけは伝えたいこと

エクオールを含む食品(サプリメント)は、薬ではありません。更年期のつらさを治すものではなく、あくまで食生活を補うものです。効果の感じ方にも差があります。

特に、次の方は自己判断で始めず、主治医に相談してください。

  • 乳がんなど、ホルモンに関わる病気をしたことがある方
  • ホルモンに関わる薬を使っている方
  • 妊娠中・授乳中の方

また、更年期のつらさにはホルモン補充療法や漢方薬など、医療機関で受けられる治療があります。生活に支障が出るほどつらいときは、サプリメントで様子を見るより、婦人科への相談をご検討ください。

まとめ

  • 違い:大豆イソフラボン(ダイゼイン)は「材料」、エクオールは腸内細菌がそれを作りかえた「できあがったもの」です
  • 体質の差:作れるかは人によって違い、日本人では10人に4人ほど(研究によって20〜42%と幅があります)
  • とれば効くとは限らない:作れる人でも、大豆をとって症状に差が出なかった研究があります
  • 直接とる研究:作れない人がエクオールをとると、ほてりや気分の症状が軽くなったという報告があります。ただし、研究によって結果は割れています
  • 量の目安:大豆イソフラボンは、上乗せ分で1日30mgまでが目安とされています

持病や薬がある方、妊娠中の方は、必ず医師に相談してください。

あなたは大丈夫?まずは肥満症かセルフチェック

STEP1

1 / 6・約30秒

20歳のころと比べて、体重は10kg以上増えましたか?

このチェックでわかること

  • あなたのBMI(自動計算)
  • 「肥満症」にあてはまる可能性の目安
BMIや健康障害について考えている人物のイラスト

編集・監修基準について

本記事は情報の正確性を担保するため、以下のフローを経て作成・公開されています。

コンテンツ制作・運営ポリシーについて
企画・執筆、医師監修、編集レビュー、公開までの流れ

ユビーウェルネスをGoogleの優先ソースに登録

Googleの「優先ソース」に登録すると、Google検索やAIによる回答(AI Overviews / AI モード)で、ユビーウェルネスの記事が優先的に表示されるようになります。

Googleで優先するソースとして追加

(参考文献)

Setchell KDR, Clerici C, Lephart ED, et al. S-equol, a potent ligand for estrogen receptor beta, is the exclusive enantiomeric form of the soy isoflavone metabolite produced by human intestinal bacterial flora. Am J Clin Nutr. 2005;81(5):1072-1079.
Daidzein Intake Is Associated with Equol Producing Status through an Increase in the Intestinal Bacteria Responsible for Equol Production. Nutrients. 2019;11(2):433.
Barnes S, Kim H. Cautions and Research Needs Identified at the Equol, Soy, and Menopause Research Leadership Conference. J Nutr. 2010;140(7):1390S-1394S.
Liu ZM, Ho SC, Chen YM, et al. Randomized controlled trial of whole soy and isoflavone daidzein on menopausal symptoms in equol-producing Chinese postmenopausal women. Menopause. 2014;21(6):653-660.
Equol Decreases Hot Flashes in Postmenopausal Women: A Systematic Review and Meta-Analysis of Randomized Clinical Trials. J Med Food. 2019;22(2):127-139.
Ishiwata N, Melby MK, Mizuno S, Watanabe S. New equol supplement for relieving menopausal symptoms: randomized, placebo-controlled trial of Japanese women. Menopause. 2009;16(1):141-148.
内閣府食品安全委員会. 大豆イソフラボンを含む特定保健用食品の安全性評価の基本的な考え方. 2006.
日本産科婦人科学会/日本女性医学学会「ホルモン補充療法ガイドライン」

公開日:

最終更新日:

女性の健康の記事から探す

人気記事ランキング