

北水会記念病院 整形外科
骨粗しょう症の予防にはカルシウムだけでなく、ビタミンD・タンパク質・マグネシウム、そして野菜・果物などをバランスよくとることが重要です。
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骨粗しょう症とは|カルシウムだけでは不十分
骨粗しょう症は、骨密度(骨の強さ)が低下し、骨折しやすくなる病気です。日本人女性に年齢とともに増加する傾向があります。
骨健康を保つためには、カルシウムとビタミンDの充足が重要ですが、それだけでは不十分です。バランスのとれた食事にはミネラル・タンパク質・野菜・果物の摂取が骨粗しょう症および骨折の予防の重要な要素とされています[Rizzoli R, et al. Curr Osteoporos Rep. 2024;22(6):515-522.]。
発酵乳製品と野菜・果物の役割|骨折リスク低下への可能性
発酵乳製品は骨の健康に特によい影響を与える可能性が示されており、発酵乳製品の摂取が大腿骨骨折のリスクを低下させる可能性が報告されています[Rizzoli R, et al. Curr Osteoporos Rep. 2024;22(6):515-522.]。また、海外の報告では野菜・果物を1日5サービング(目安として毎食1〜2皿ずつの野菜や果物)以上摂取することが、骨折リスクの低下と関連することも示されています[Rizzoli R, et al. Curr Osteoporos Rep. 2024;22(6):515-522.]。野菜や果物には、骨の構成成分であるマグネシウムや、カルシウムの排泄を抑えるカリウムが豊富に含まれています。
さらに日本のガイドラインでは、骨の質(骨質)を高めてカルシウムを骨に定着させる働きを持つ「ビタミンK」の摂取も強く推奨されており、これは納豆や緑黄色野菜に多く含まれています。
日常生活の工夫として検討・推奨される点
▶特に重要とされるのは「カルシウム・ビタミンD・ビタミンK・タンパク質を組み合わせたバランスのよい食事」と考えられています。

伝えたいメッセージ
骨粗しょう症は検査で確認できる病気で、年齢だけが原因ではありません。骨密度の低下は若い頃から始まっており、食事の習慣を早いうちに始めることが将来の骨健康につながります。骨粗しょう症の家族歴がある方や、閉経後の女性は骨密度検査へのご相談をご検討ください。
まとめ:骨粗しょう症予防のために必要な栄養素
- カルシウムだけでは不十分で、ビタミンD・ビタミンK・タンパク質・マグネシウムなどの栄養素バランスが重要
- 発酵乳製品(ヨーグルト・チーズなど)は大腿骨骨折リスク低下と関連することが示されている
- 1日に野菜・果物(および納豆など)を十分に摂取することで、ビタミンやミネラルが補給され、骨折リスク低下に寄与する可能性がある
- 日光を浴びる習慣で、体内ビタミンDを増やすことが重要
- 骨密度検査(DXA検査)を定期的に受け、早期発見・早期対処を心がけることが大切
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(参考文献)
Rizzoli R, Chevalley T. Nutrition and Osteoporosis Prevention. Curr Osteoporos Rep. 2024;22(6):515-522.
骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン2025年版(日本骨粗鬆症学会・日本骨代謝学会・骨粗鬆症財団)







