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30代を過ぎてから大人ニキビ・肌荒れが続いています。腸内環境と肌の関係は?乳酸菌で改善できますか?
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30代を過ぎてから大人ニキビ・肌荒れが続いています。腸内環境と肌の関係は?乳酸菌で改善できますか?

髙岡 真梨子監修者

平塚市民病院 皮膚科

髙岡 真梨子

腸と肌は「腸・肌相関(gut-skin axis)」を通じて関連しており、腸内環境の乱れが肌トラブルに関与しうることが議論されています。

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この記事でわかること

  • 大人ニキビ・肌荒れと腸内環境の関係(腸・肌相関)
  • 肌と関連しうる生活習慣・食事の見直し方
  • プロバイオティクスを補助として取り入れる考え方

「腸・肌相関」とは

腸と肌は免疫・炎症反応・代謝を介して互いに関連しており、「腸・肌相関(gut-skin axis)」と呼ばれています。腸内フローラの乱れは全身性の慢性炎症や脂質・糖質代謝、ストレス反応を通じて、ニキビ(尋常性座瘡)の重篤度や肌トラブルに関与しうることがレビューされています[Microorganisms. 2022;10(7):1303.]。また、プロバイオティクスが腸内フローラのバランスを介して肌トラブルの補助手段になりうることも議論されています[Exp Dermatol. 2019;28(11):1210-8.]。

まず取り組む:生活習慣・食事の見直し

大人ニキビや肌荒れの背景には、睡眠不足・ストレス・偏った食生活・ホルモンバランスの乱れ・不適切なスキンケアなど複数の要因が関わります。まず見直したいのは、質のよい睡眠を確保すること、高脂肪・高糖質の食事や加工食品に偏らず野菜・魚・豆類を取り入れること、体調に合ったスキンケアを選ぶことです。背景にホルモンバランスの乱れがある可能性もあるため、長引くニキビは皮膚科への受診をご検討ください。

食生活の補助として:腸内環境と肌

腸・肌相関を通じたアプローチとして、ヨーグルトや乳酸菌飲料などのプロバイオティクス食品を日常に取り入れることが考えられます。レビューでは、プロバイオティクスの摂取が腸内環境を介して慢性炎症や肌トラブルに関与しうることが示唆されていますが[Microorganisms. 2022;10(7):1303.]、効果には個人差があり、ニキビ治療の代替とはされません。あくまで生活習慣・食事・医療的ケアの補助として位置づけることが推奨されます。

大人ニキビ・肌荒れケアで腸内環境を整えるうえで検討が推奨される点

特に重要とされるのは、「生活習慣・食事の見直しを基本としたうえで、プロバイオティクスを補助として継続的に取り入れる」ことと考えられています。

大人ニキビや肌荒れ対策として腸内環境を整える方法について、3つのコツと理由をまとめた表です。1つ目は「生活リズムを整える」で、十分な睡眠・ストレス管理・規則的な食事をすることです。理由は「慢性炎症・ホルモンバランスを整え、肌トラブルの背景要因を減らす可能性がある」ためです。2つ目は「食事の質を見直す」で、高脂肪・高糖質を控え、野菜・魚・豆類を意識することです。理由は「脂質・糖質代謝と肌状態の関連が議論されている」からです。3つ目は「プロバイオティクス食品」で、ヨーグルトや乳酸菌飲料を毎日の食事に加えることです。理由は「腸内フローラを介して肌状態のサポートに関連しうると示唆されている」ためです。

ここだけは伝えたいメッセージ

大人ニキビや繰り返す肌荒れは、スキンケアだけではなく生活習慣や腸内環境とも関連しうると考えられます。生活リズム・食事の見直しとプロバイオティクスの活用は補助的に試す価値があります。ニキビが重篤、痕が気になる、市販スキンケアで改善しない場合は、皮膚科への受診をご検討ください。

まとめ:大人ニキビ・肌荒れには「腸・肌相関」の視点を

  • 腸と肌は免疫炎症・代謝を介して関連している
  • ニキビ肌荒れと腸内フローラの関係がレビューされている
  • 睡眠・食事・ストレス管理とスキンケアが基本
  • プロバイオティクスは補助として肌トラブルのサポートに関連しうるが個人差がある
  • 重篤・難治性・痕が気になる場合は皮膚科への受診をご検討を

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(参考文献)

Sánchez-Pellicer P, et al. Acne, Microbiome, and Probiotics: The Gut-Skin Axis. Microorganisms. 2022;10(7):1303.
Szántó M, et al. Targeting the gut-skin axis-Probiotics as new tools for skin disorder management? Exp Dermatol. 2019;28(11):1210-8.

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