インフルエンザにかかって7kgも体重が減ることはありますか?
インフルエンザウイルス感染による体重減少は一般的です。減少しうる体重量は個人によって異なります。
インフルエンザウイルス感染による体重減少は、次のようなことが複合的に作用した結果生じると考えられます。
食欲不振
インフルエンザウイルスの感染により、体内ではサイトカインと呼ばれる炎症性物質が放出され、食欲が低下するとされています。食事を摂る量が減ると、結果として体重が減ることがあります。
発熱
インフルエンザの症状のひとつである発熱は、体温を上昇させるためにエネルギーを消費します。平熱のときよりも多くのエネルギーを消費するため、体重が減少することがあります。
脱水症
発熱や発汗、食事摂取量の減少などにより、体内の水分量が減り脱水症を引き起こすことがあります。水分が失われると、体重は減少します。
代謝の変化
インフルエンザウイルス感染は、体内のグルコース代謝や脂質代謝に影響を与えることが、マウスを対象とした実験で示されています。
ある実験では、インフルエンザウイルスを感染させたマウスに、7日で10%程度の体重減少が生じていました。この代謝変化は、急性期の症状が治ったあとも長く続く可能性が指摘されています。
なお、インフルエンザ感染により何%の体重減少が生じるか、ヒトを対象にして調べた報告は見つけられませんでした。
インフルエンザ感染によって、どの程度体重が減るかは個人によって異なります。もともとの体重や体脂肪量、症状の強さ、食事や水分摂取ができたか、発症からの期間などによっては、7kgもの体重減少が生じてもおかしくないと考えられます。
東日本橋内科クリニック 一般内科
平松 由布季 監修
(参考文献)
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