インフルエンザ
「インフルエンザ」は例年、12月から3月が流行シーズンとされています。発症や重症化を防ぐためにも事前にインフルエンザワクチンを摂取するなどし、感染予防をしましょう。特にインフルエンザと新型コロナウイルスが同時に感染してしまう場合もありますので、例年以上に注意が必要です。
東日本橋内科クリニック 循環器内科 院長
白石 達也 監修
おすすめのQ&A
もっと見る病気について
インフルエンザウイルスに感染することで、38℃以上の発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛、全身の倦怠感等の症状が現れる病気です。
38度以上の熱が出るなど、通常の風邪と比較して症状が強いことが多いです。
インフルエンザウイルスが体内に入ることで感染します。感染者の咳やくしゃみを介して感染することが知られています。
日本では12〜3月が流行シーズンです。
症状(咳・喉の痛み・発熱など)が数日間続いたのち、徐々に治まっていくケースがほとんどです。
同時に感染することはあります。
ワクチン接種、マスクの着用、外出後の手洗い・うがいなどが効果的です。2024年10月、子ども用に1回接種のスプレー型点鼻ワクチンも登場しました。
感染・発症・重症化いずれの予防にも効果的とされています。
インフルエンザワクチンの免疫持続期間は3〜4ヶ月程度のため、毎年接種したほうがよいとされています。
注射した部位が腫れたり赤くなったりすることがあります。ごく稀にアナフィラキシーショックが起こることもあります。
日にちに関して注意すべき点は特になく、同時でもずれていても問題はありません。
医学的には、発症前日から発症後3~7日間は外出は控えるようにとされています。
基本的には必要ありませんが、学校や会社などによって実際の対応は異なります。また、学校については出席停止期間が定められています。
インフルエンザ予防には手洗い、アルコール消毒、マスク着用、咳エチケット、体調管理が重要です。
インフルエンザ時は水分補給と消化のよい食事が重要です。
インフルエンザ予防接種は10月~12月中旬が推奨されます。
ワクチン接種は一般的に10月から12月中旬までの間に行うのがよいでしょう。
インフルエンザの感染確率は、接触の状況や環境によって異なります。
インフルエンザ患者さんの家族が必ず出勤停止になるということはありません。
発症直前から始まり、発症後3日程度までが特に強いとされています。
熱が下がると体内のウイルスの量も減りますが、それでもしばらくは体の外にウイルスを出すことがあり、感染期間には個人差があります。
通常1日から3日程度とされています。
インフルエンザの隔離期間については、病院や施設ごとに決められているのが現状です。
潜伏期間中でもウイルスを排出し、他者に感染させる可能性があります。
インフルエンザの感染に伴い、意識がもうろうとするなどの症状が現れるのが特徴の病気です。
A型は大流行の原因になることがあり、B型は流行規模は小さいが特定地域で流行する特徴があります。
インフルエンザは通常、高熱を伴うことが多いですが、まれに発熱を伴わないケースも報告されています。
インフルエンザは通常、冬季に流行することが多いですが、夏季に発生する可能性も完全には否定できません。
健康な成人であれば、自然に回復するケースもあります。
症状について
通常の風邪でも見られる喉や鼻の症状に加え、38℃以上の発熱や全身の痛みや倦怠感が見られます。
インフルエンザの初期症状は、主に咳や喉の痛み、発熱、倦怠感など、風邪とよく似た症状が挙げられます。
いわゆる風邪や、新型コロナウイルス感染症の症状と似ています。
インフルエンザの症状や原因、おすすめの病院や対処方法は症状検索エンジン「ユビー」で調べられます。
発熱がなく、他の症状だけが見られることもあります。
インフルエンザの潜伏期間中は、通常、症状は現れません。
インフルエンザにかかった際、異常行動がみられることがあります。
頭痛や筋肉痛が目の周囲に影響を及ぼし、目の痛みを感じることがあるかもしれません。
インフルエンザウイルス感染による体重減少は一般的です。減少しうる体重量は個人によって異なります。
受診について
息苦しさや胸の痛みのような強い症状があるときや、生活に支障が出ているときは受診しましょう。
かかりつけの病院や、都道府県別の受診・相談センターに確認してみましょう。
インフルエンザの診療がオンラインで受けられるかどうかは、各医療機関に問い合わせることをおすすめします。
インフルエンザ治療薬は処方箋が必要で、オンライン診療で配送可能な場合もありますが、各医療機関に問い合わせることをおすすめします。
診断について
治療について
解熱鎮痛薬をはじめとする症状を和らげる薬や、抗インフルエンザ薬を使用しつつ、時間とともに症状が治まるのを待ちます。
発症から1〜3日間ほど38度以上の熱が出たのち、徐々に症状が治まっていきます。
飛沫感染や接触感染で他人にうつさないように気をつけましょう。
10〜11月頃に接種するよいです。遅くとも12月中旬までには接種を終えておくことが望ましいです。
13歳以上は1回、13歳未満は2〜4週間ほど間隔を空けて2回接種できるとよいです。
常識量の範囲での飲酒や喫煙であれば、発症率や副反応の出方に特に影響は及びません。激しい運動をすると副反応の出方は変わると言われています。
インフルエンザワクチンは排卵期、妊娠判定前、妊娠判定後の妊娠初期、授乳期にいたるまで、いつ接種しても問題ありません。
3,000〜5,000円程度です。ただし、公費の補助が出る方についてはその限りではありません。
通常、症状が現れてから1~3日目に高熱となり、次第に回復し1週間程度で快方に向かいます。
安静にして、水分を十分に補給してください。高熱が続くなど、様子がおかしい場合は医療機関を受診しましょう
手続きや支援について
検査について
薬について
インフルエンザそのものを治療する効果があるわけではないですが、頭痛や発熱の症状を和らげる効果があります。
インフルエンザによる発熱に対してアセトアミノフェンは有効と言われています。
効果が得られないだけでなく、副作用が現れる可能性があります。
オセルタミビル(タミフルⓇ)とアセトアミノフェン(カロナールⓇ)を併用することは一般的に問題ないとされています。
オセルタミビルを連続して服用する際は、12時間の間隔をあけることが一般的です。
(参考文献)
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