インフルエンザで発熱せず、頭痛などの症状だけが現れることもありますか?
インフルエンザでは発熱がなく、頭痛や倦怠感、鼻水、咳などの症状だけが現れることがあります。感染者の約3分の1は発熱しないとする報告もあります。
インフルエンザといえば高熱のイメージがありますが、発熱がないまま他の症状だけが出るケースも珍しくありません。
インフルエンザの典型的な症状
インフルエンザに感染すると、通常は38度以上の高熱が突然現れ、頭痛、全身の倦怠感(だるさ)、筋肉痛や関節痛といった全身症状が目立ちます(国立健康危機管理研究機構)。その後、咳や鼻水、喉の痛みなどの呼吸器症状が加わり、多くの場合は1週間程度で軽快するとされています(日本感染症学会)。
インフルエンザで熱が出ないことはあるのか
実際には、インフルエンザに感染しても発熱しない例は少なくありません。厚生労働省のQ&Aでも、不顕性感染(感染しても症状が出ない状態)や、かぜと区別がつかない程度の軽い症状にとどまるケースがあると説明されています。海外の研究では、インフルエンザの症候性感染者のうち発熱がみられた割合はA型で約37から41%、B型ではわずか約8%にとどまったと報告されています(Carrat F et al. Am J Epidemiol. 2008)。つまり、熱がなくても頭痛、鼻水、咳、倦怠感といった症状だけでインフルエンザにかかっている可能性があります。
インフルエンザで熱が出にくい人の特徴
以下のような方は、インフルエンザにかかっても発熱しにくい傾向があるとされています。
- 高齢者や乳幼児:免疫反応の特性から、高熱が出にくいことがあります(日本感染症学会)
- インフルエンザワクチン接種済みの方:ワクチンの効果で症状が軽くなり、発熱しないまま経過することがあります
- B型インフルエンザの感染者:A型と比べて発熱率が低いとする研究結果があります(Carrat F et al. Am J Epidemiol. 2008)
インフルエンザで発熱がなくても注意が必要な理由
発熱がないと「ただの風邪」と思いがちですが、インフルエンザは熱がなくても周囲に感染を広げる力があります。流行期に頭痛や倦怠感、咳などの症状が続くときは、早めに医療機関への受診をご検討ください。
インフルエンザについて、特に知りたいことは何ですか?
利用規約とプライバシーポリシーに同意のうえ、もっとも当てはまる項目を選択してください。
インフルエンザについて、気になる症状はありますか?
もっとも当てはまる項目を選択してください。
(参考文献)
厚生労働省『令和6年度インフルエンザQ&A』Q1, Q11.https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/infulenza/QA2024.html,(参照 2026-08-10).
日本感染症学会 感染症クイック・リファレンス『インフルエンザ(季節性)』(2025年4月更新),https://www.kansensho.or.jp/ref/d04.html,(参照 2026-08-10).
国立健康危機管理研究機構(JIHS)『インフルエンザ(詳細版)』,https://id-info.jihs.go.jp/infectious-diseases/influenza/detail/index.html,(参照 2026-08-10).
Carrat F et al. Time lines of infection and disease in human influenza: a review of volunteer challenge studies. Am J Epidemiol. 2008;167(7):775-785. PMID:18230677
こちらは送信専用のフォームです。氏名やご自身の病気の詳細などの個人情報は入れないでください。
この記事をシェアする
公開日:
最終更新日:
編集・監修基準について
本記事は情報の正確性を担保するため、以下のフローを経て作成・公開されています。
Q作成
医師執筆/監修
QAレビュー
公開
京都大学大学院医学研究科 総合内科
田中 幸介 監修
ユビー病気のQ&Aとは?
現役の医師が、患者さんの気になることや治療方法について解説しています。ご自身だけでは対処することがむずかしい具体的な対応方法や知識などを知ることができます。
病気・症状から探す医師・医療機関の方はコチラ医療AIパートナー ユビー
24時間いつでも健康の悩みを気軽にチャットで相談できるあなただけの医療AIパートナー。なんとなく不調な時や人に相談しづらい悩みがあるときも、どんな相談もOKです
