口腔底癌を放置するとどうなりますか?
局所浸潤・転移・全身状態の悪化を招き、命に関わる深刻な事態に至ります。
口腔底癌を放置すると、局所浸潤・転移・全身状態の悪化を招き、命に関わる深刻な事態に至ります。
局所進行(がんの広がり)
初期は、痛みや違和感が少ないため放置されがちですが、舌の動きに支障が出たり、口の中のしこりや潰瘍が拡大します。時間が経つと、下顎骨や舌、歯肉、咽頭などへ浸潤します。嚥下障害や発音障害、唾液の貯留、出血、激しい疼痛を引き起こすようになります。
リンパ節転移
口腔底癌は、頸部リンパ節への転移を起こしやすく、首にしこりが現れます。リンパ節転移が増大すると皮膚にまで浸潤して、排膿や出血を繰り返すこともあります。
遠隔転移
さらに進行すると、肺・骨・肝臓などへの遠隔転移を起こすこともあり、これは予後不良のサインです。全身状態が急速に悪化し、体重減少・栄養障害・脱水・感染症を伴うことが多くなります。
死亡リスク
治療を行わず進行すれば、出血や感染、呼吸困難、がんの全身転移などで、死に至る可能性が非常に高いです。口腔底癌は、治療すれば十分に制御できる可能性があるがんにもかかわらず、放置により生命予後が著しく悪化します。
真生会富山病院 耳鼻咽喉科
阿河 光治 監修
(参考文献)
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