片頭痛はどのくらいの期間で治りますか?治療を開始してから治るまでの流れを教えてください。
多くの場合は高齢になると片頭痛の症状が軽くなるとされています。しかし、一部の方では慢性化します。
片頭痛の経過は人によってさまざまです。一般的に多くの場合では60歳以上の高齢になると片頭痛の症状が軽くなったり、消失するとされています。
しかし、数%の方では慢性化し、連日のように頭痛が現れるため日常生活での負担が大きくなると言われています。
また、片頭痛は環境因子に影響されやすく、天候の変化や睡眠不足、飲酒・食べ物、ストレスなどによって頭痛が悪化することがあります。
片頭痛の治療法は、現在根本治療はなく、症状を改善する治療となります。治療は、急性期治療と予防療法があります。
急性期治療は発作ごとに服用するお薬で、市販の鎮痛薬の他に、医師が処方するトリプタン製剤などの頭痛発作薬があり、こちらは頭痛発作時に正しいタイミングで内服すると、内服後2時間で頭痛の症状が緩和します。
また、予防薬は、頭痛の頻度が多く慢性化した方に処方します。これは、血管拡張剤、抗てんかん薬、抗うつ剤、漢方薬などの種類があり、頭痛の強度や頻度を減少させる薬です。
大体2ヶ月程度、同じ薬を内服してもらい、頭痛の日誌を見ながら、頭痛頻度が減ったかを確認します。頭痛の改善があまり見られない場合は、他の薬を試したり、併用をしていくという治療経過をたどります。
また、近年、CGRP関連薬という新しい予防薬が複数承認されており、通常月1回の注射で頭痛の日数を減らすなどの効果が確認されています。
片頭痛は、治療や経過が長期に及ぶ病気ではありますが、お薬を適切に使用することで予後が改善する可能性は十分にあります。今後の症状の経過やお薬の選択について、医師とぜひご相談してください。
公開日:
最終更新日:
東京頭痛クリニック 脳神経内科
越智 佳奈 監修
(参考文献)
こちらは送信専用のフォームです。氏名やご自身の病気の詳細などの個人情報は入れないでください。
この記事をシェアする
治療が必要な患者様へのお願い
片頭痛
の方は説明を必ずお読みください
こちらのQRコードを
スマーフォンのカメラで読み取ってください
QRコードを読み取るだけ 非接触で安心
一問一答なので 読むのが簡単
どんな治療をするべきか 納得して取り組める
片頭痛(偏頭痛)の原因は何ですか?
脳の血管の収縮や拡張が原因ではないかと言われています。
「片頭痛(偏頭痛)」とはどのような病気ですか?
ズキンズキンと脈打つような強い痛みが、頭の片側あるいは両側に生じる頭痛を「片頭痛」といいます。
片頭痛(偏頭痛)を和らげるための対処法はありますか?
静かなところで休む、カフェインを含むものを飲む、痛み止めを使う、などがあります。
片頭痛(偏頭痛)では、何科を受診すればよいですか?病院を受診する目安はありますか?
頭痛で休むことがある場合は、頭痛外来、脳神経内科の受診を検討しましょう。
片頭痛(偏頭痛)に効く飲み物はありますか?
カフェインを含む飲み物がすすめられます。
片頭痛(偏頭痛)では主にどのような症状が見られますか?
頭痛に伴って、主に吐き気や嘔吐、めまい、音や光に過敏になるなどの症状が見られます。
片頭痛(偏頭痛)持ちの人に特徴はありますか?
ストレスを感じやすい、家族に片頭痛持ちがいるなどの特徴があります。
片頭痛(偏頭痛)を一瞬で治す方法はありますか?
一瞬で治す方法はありません。薬を飲むか、暗く静かな部屋で頭を冷やし、安静にすることが有効です。
片頭痛(偏頭痛)で吐き気が見られることはありますか?
はい。片頭痛に伴ってよく見られる症状として、吐き気や嘔吐などの消化器症状があります。
片頭痛(偏頭痛)に効く薬や予防薬はありますか?強さに順位はありますか?
症状の強さに応じてトリプタンなどを使います。予防には、カルシウム拮抗薬やCGRP関連抗体薬など、さまざまな薬があります。
ユビー病気のQ&Aとは?
現役の医師が、患者さんの気になることや治療方法について解説しています。ご自身だけでは対処することがむずかしい具体的な対応方法や知識などを知ることができます。
病気・症状から探す医師・医療機関の方はコチラサービスの目的と位置付け
ユビー病気のQ&Aは、情報提供を目的としたサービスのため、医師・医療従事者等による情報提供は診療行為ではありません。
診療を必要とする場合は、医師・医療機関にご相談ください。
当サービスは、信頼性および正確な情報発信に努めますが、内容を完全に保証するものではありません。
情報に誤りがある場合は、こちらからご連絡をお願いいたします。