前立腺肥大症とはどのような病気ですか?
尿道を取り囲む前立腺が大きくなることで、尿の回数が増える、突然強い尿意を感じる、尿の勢いが弱くなるなどの症状を生じる病気です。
男性の膀胱の出口には、尿道を取り囲むようにして「前立腺」という器官があります。前立腺肥大症は、この前立腺の中の細胞が異常に増殖することによって、膀胱から尿道まで(下部尿路)の機能に障害が起こる病気です。代表的な症状は以下の通りで、これらはまとめて「下部尿路症状」と呼ばれます。
- 日中の排尿回数が多い(昼間頻尿)
- 夜間に排尿がある(夜間頻尿)
- 排尿後に残尿感がある
- いきなり強烈な尿意を催す(尿意切迫感)
- 尿の勢いが弱まる(尿勢低下)
なお、前立腺肥大症は年齢とともに増加する傾向があります。顕微鏡で観察できるレベルの前立腺肥大症が見られる方は、40代で20%、60代で50〜60%、70代以降は80〜90%という報告があります。また、前立腺の肥大によって、尿の勢いが弱まるなどの中等度以上の下部尿路症状を生じている方は、40代で2%、60代で6%、70代で12%という報告があります。
東京大学大学院医学系研究科 泌尿器外科学 泌尿器科
秋元 隆宏 監修
(参考文献)
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