前立腺肥大症の症状にはどのようなものがありますか?
頻尿や尿の勢いの低下、残尿感などが代表的で、進行すると尿が出なくなることもあります。
前立腺肥大症の症状の特徴
前立腺肥大症は、加齢とともに増える、中高年以降の男性に多く見られる病気です。膀胱の出口にある前立腺が大きくなることで尿道が圧迫され、尿の通り道が狭くなるために、さまざまな排尿トラブルが起こります。これらの症状は「下部尿路症状(かぶにょうろしょうじょう:LUTS)」と総称され、大きく蓄尿症状・排尿症状・排尿後症状の3つに分けられます(男性下部尿路症状・前立腺肥大症診療ガイドライン)。
前立腺肥大症による下部尿路症状
前立腺肥大症で見られる具体的な症状は、以下のとおりです。
蓄尿症状(尿をためる段階のトラブル)
- 日中のトイレの回数が増える(昼間頻尿)
- 夜間に何度もトイレに起きる(夜間頻尿)
- 急に強い尿意を感じて我慢しにくくなる(尿意切迫感)
排尿症状(尿を出す段階のトラブル)
- 尿の勢いが弱くなる(尿勢低下)
- 排尿の途中で尿が途切れる(尿線途絶)
- 尿が出始めるまでに時間がかかる(排尿遅延)
- 尿を出すためにお腹に力を入れる必要がある(腹圧排尿)
- 尿を出そうとしてもでない(尿閉:にょうへい)
排尿後症状(尿を出したあとの症状)
- 排尿後も尿が残っている感じがする(残尿感)
- 排尿後にぽたぽたと尿がたれる(排尿後滴下)
前立腺肥大症が進行するとどうなる?
症状が進行すると、急に強い尿意を感じて尿がもれてしまう「切迫性尿失禁」や、尿がまったく出なくなる「尿閉」を起こすことがあります。排尿の回数や尿の出方など気になる症状があるときは、早めに泌尿器科への受診をご検討ください。
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(参考文献)
日本泌尿器科学会 編. 男性下部尿路症状・前立腺肥大症診療ガイドライン. リッチヒルメディカル, 2017.
日本泌尿器科学会「尿が出にくい・尿の勢いが弱い・尿をするのに時間がかかる」https://www.urol.or.jp/public/symptom/05.html,(参照 2026-08-21).
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編集・監修基準について
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東京大学大学院医学系研究科 泌尿器外科学 泌尿器科
秋元 隆宏 監修
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