後部硝子体剥離を放置した場合、進行しますか?
後部硝子体剥離は、硝子体が網膜から完全に剥がれて安定すれば進行は止まります。
後部硝子体剥離は、多くの場合は加齢による自然な変化であり、硝子体が網膜から完全に剥がれて安定すれば進行は止まります。そのため、放置しても必ずしも悪化し続けるわけではなく、多くは時間の経過とともに症状が落ち着いていきます。
しかし、放置することで問題になるのは、硝子体が網膜を強く引っ張る過程で網膜裂孔が生じたり、それが進行して網膜剥離を起こす可能性がある点です。これらを合併すると視力低下や視野欠損といった重い症状につながるため、注意が必要です。
したがって、後部硝子体剥離自体は自然経過で安定することが多いものの、合併症を早期に見つけることが重要であり、症状の変化があった場合には、眼科での受診・経過観察がすすめられます。
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東北大学病院 眼科
山口 知暁 監修
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