老人性血管腫の場合、日常生活で気を付けることはありますか?
通常無症状ですが、外傷によって出血しやすいため、患部を擦ったり刺激したりしないよう注意が必要です。
【最重要ポイント:外傷による出血に注意】
老人性血管腫は、皮膚にできる良性の血管の増殖であり、基本的に痛みやかゆみなどの症状はありません。しかし、日常生活では主に以下の点に注意が必要です。
刺激を避ける
- この病変は、ぶつけたり擦ったりするなどの外傷が加わると、出血しやすい特徴があります。
- 病変は主に体幹(胴体)や上肢(腕など)によく見られます。患部を衣服や物に引っ掛けたりしないよう、物理的な刺激を避けることが大切です。
- 出血を防ぎたい、あるいは見た目(美容上)が気になるという理由で、病変を除去する治療を選択する人もいます。
【その他の情報】
- 糖尿病を患っている人では、この病変が大きくなる傾向があることも指摘されています。
- 治療で除去する場合、レーザー治療や電気焼灼(しょうしゃく)などが用いられますが、治療後に瘢痕(きずあと)が残る可能性があるため、治療前に医師とよく相談することが重要です。
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(参考文献)
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日本医科大学付属病院形成外科 形成外科
初岡 佑一 監修
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