神経内分泌がんの各ステージ、または再発がんでは、それぞれどのような治療法がありますか?
がんが部分的にとどまっている段階では切除が検討されますが、切除できない場合は化学療法が行われます。
がんが部分的にとどまっていて、完全にがんを取り除くことができると判断された場合は、手術で取り除くことが検討されます。
しかし、神経内分泌がんは増殖する速度が速く転移しやすいため、切除できない場合も多くあります。他の臓器に転移している場合は、通常切除はすすめられません。切除できない場合や再発した場合には、化学療法が行われます。
一般的な神経内分泌がんの化学療法としては、エトポシド+シスプラチン療法(EP療法)、またはイリノテカン+シスプラチン療法(IP療法)等が広く用いられています。
患者さんの体調や薬の副作用などを考慮して総合的に判断し、治療方法が選択されます。
なお、日本にある約400施設の病院で行われた調査(2022年)では、神経内分泌がんの初期治療として外科術が行われた割合は60.5%であり、化学療法は19.6%、化学療法+放射線療法は8.4%、放射線療法は2.8%とされています。
福岡ハートネット病院、井林眼科・内科クリニック 糖尿病・内分泌科 福岡ハートネット病院 糖尿病内科部長
井林 雄太 監修
(参考文献)
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