甲状腺機能低下症の原因には何がありますか?
甲状腺で分泌されるホルモンの量が少なくなることが原因になります。
甲状腺機能低下症は2つのタイプに分けられます。1つは甲状腺の機能そのものに問題が起こる
「原発性甲状腺機能低下症」、もう1つは甲状腺がホルモンを作るための脳からの刺激が少なくなる「中枢性甲状腺機能低下症」です。
2つ目の中枢性甲状腺機能低下症は、甲状腺に指令を出すホルモンを作っている脳の「下垂体」という部位の機能が低下することで起こります。
以下、それぞれのタイプの原因について述べていきます。
原発性甲状腺機能低下症の原因
原発性甲状腺機能低下症の最も多い原因が橋本病(慢性甲状腺炎)で、橋本病の患者さんの約20%が甲状腺機能低下症になるとされています。また、ヨウ素の摂取量が多すぎる、あるいは不足することによって、甲状腺機能低下症を起こすこともあります。その他、リチウムなどの化学物質が原因となることもあります。
中枢性甲状腺機能低下症の原因
下垂体の働きが低下することで、甲状腺に甲状腺ホルモンを出させる指令が出にくくなり、甲状腺機能低下症を起こします。脳腫瘍・脳出血、下垂体の炎症、結核、頭の外傷、薬(一部の抗がん剤やステロイドなど)が原因となります。
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最終更新日:
医療法人社団メレガリ うるうクリニック関内馬車道 糖尿病・内分泌科
濵﨑 秀崇 監修
(参考文献)
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