「甲状腺機能低下症」とはどのような病気ですか？
喉仏の下にある「甲状腺」という器官の働きが悪くなり、身体の機能が低下する病気です。
甲状腺機能低下症とは、体の中の甲状腺ホルモンが少なくなることで代謝が落ち、さまざまな症状が起こる病気です。男性より女性に多く見られる病気で、有病率は男性で0.2〜0.6%、女性で0.4〜0.9%と報告されています。
甲状腺機能低下症は大きく2つに分けられます。
原発性甲状腺機能低下症
甲状腺自体に原因があり、甲状腺ホルモンが十分作られなくなったりきちんと作用しなくなったりします。
中枢性甲状腺機能低下症
甲状腺で作られるホルモンの量は、脳から出る「刺激ホルモン」の刺激によって調節されています。この刺激ホルモンの量や質が下がるために甲状腺ホルモンが十分に作られなくなります。
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医療法人社団メレガリ うるうクリニック関内馬車道 糖尿病・内分泌科
濵﨑 秀崇 監修
(参考文献)
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甲状腺機能低下症
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甲状腺機能低下症には初期症状はありますか？
症状は多彩で、特徴的な初期症状はありません。
甲状腺機能低下症の原因には何がありますか？
甲状腺で分泌されるホルモンの量が少なくなることが原因になります。
甲状腺機能低下症の場合、主にどのような治療をしますか？
甲状腺機能低下症の治療では、人工的に合成された甲状腺ホルモンを薬として服用します。
甲状腺機能低下症が疑われる場合、何科を受診したらよいですか？ また、病院を受診する目安はありますか？
首の前側が腫れている、典型的な症状があるといった場合には、甲状腺機能低下症が疑われるため、内分泌科か耳鼻咽喉科を受診しましょう。
首の腫れの原因に「甲状腺の病気」の可能性はありますか？
慢性甲状腺炎（橋本病）、亜急性甲状腺炎、バセドウ病、甲状腺がんなどでは首の腫れが見られる可能性があります。
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