甲状腺機能低下症で治療不可と言われましたが、症状がつらいです。対処法を教えてください。
40代・女性のご相談
ご相談いただきありがとうございます。甲状腺機能低下症と診断され、さまざまな症状でお困りのこと、本当に大変ですね。特に「脳からの指令が正常だから治療できない」と言われたことに、戸惑いや不安を感じているのではないでしょうか。
甲状腺機能低下症は、甲状腺ホルモンが十分に作られないことで、いろいろな症状が出る病気です。通常は、脳からの指令(「TSH」という刺激ホルモン)が高くても甲状腺ホルモンが少ない場合に診断されますが、まれにTSHが正常でも症状が出ることがあります。これは「TSH不感性甲状腺機能低下症」と呼ばれ、甲状腺がTSHにうまく反応しないことが原因とされています。
「治療できない」と言われたことについてですが、甲状腺ホルモンが少なくて症状がある場合、甲状腺ホルモンを補う治療で改善が期待できます。TSHが正常でも、症状があるなら治療の対象になることがあります。
今、倦怠感や疲労感、体重増加、不眠、食欲不振などでお困りとのことですので、もう一度専門の医師に相談し、治療の可能性を探ってみてください。
また、コロナ後遺症についても心配されていると思います。後遺症の回復には個人差があり、時間がかかることもありますので、専門の医療機関で相談してみてください。
日常生活では、規則正しい生活リズムやバランスのよい食事を心がけ、適度な運動を取り入れることが大切です。ストレスを減らすことも、症状の改善に役立ちますよ。
【まとめ】
甲状腺機能低下症の症状がある場合、TSHが正常でも治療が必要なことがあります。専門医に相談し、治療の可能性を検討してみましょう。日常生活では、規則正しい生活やバランスの取れた食事、適度な運動、ストレス軽減を心がけてください。
また、コロナ後遺症についても専門の医療機関で相談してみてください。あなたの健康が少しでも早く回復することを願っています。
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